巨人・森田駿哉投手(28)が12日の中日戦(東京ドーム)で先発マウンドに立ち、7回2安打無失点と好投。投打がかみ合ってチームは5―0で快勝し、自身も今季2勝目(1敗)を挙げた。

 安定感が光った。プロ初先発となった前回登板のヤクルト戦(6日、東京ドーム)では6回無失点でプロ初勝利。中5日で臨んだ今季2度目の先発は初回から一死満塁のピンチを招きながらも、チェイビスを併殺打に打ち取って無失点でしのぐと、2回以降は波に乗った。要所を締める投球でスコアボードに0を並べ続け、7回こそ一死一、二塁と得点圏に走者を進めたものの、岡林、山本と2者連続で空振り三振を奪い、得点を許さなかった。

 打線も岸田の5号2ランなど、9安打5得点で2年目左腕を援護。森田の後を託された救援陣も無失点リレーでつなぎ、勝利を決めた。

 試合後の森田は「しっかりと一球一球大切に丁寧に投げることができた」と手応えをつかんだ様子。阿部監督も「社会人も出てますし、自分で責任感持ってやってくれてるんでね。それだけで十分です」と脱帽した。

 プロ2年目ながら社会人経由ということもあり、既に28歳と遅咲きのニュースター。そんな左腕の素顔について、チーム内からは「新人類」と評する声が出ている。

 チーム関係者の1人は「〝ほんわか〟としているが、いわゆる『天然』とはまた違う、誰からも愛されるようなキャラクターの持ち主。マイペースで小さいことを気にしないから、マウンド上で何があっても動じない。それが彼の大きな武器」と森田独特の個性を高く評価している。

 一方で後輩選手からは「森田さんは初対面でも壁を全くつくらないタイプで、話しかけやすい。だからといっておしゃべりというわけでもないのですが、いい意味で〝先輩感〟がない。タテ社会の野球界では、なかなか見ないタイプの方だと思います」と評されており、その特異な人柄によって圧倒的な信頼感を得ているという。

 巨人の〝元祖・天然キャラ〟としては、2021年から2年間在籍し「宇宙人」の異名を持っていた元投手・井納翔一氏(39)が記憶に新しいところ。だが左腕は「宇宙人2世」ではなく、井納氏とはまたタイプの異なる「森田ワールド」を築くキャラクターのようだ。

 持ち前の独特な個性も武器に残りシーズン、投手陣の救世主として快投を続けていく。