阪神の大竹耕太郎投手(30)が12日、広島戦(マツダ)に先発し4回0/3を9安打7失点でKOされた。試合中盤での先発投手の大量失点でチームも2―9と大敗。マジック「28」のまま足踏みとなった。

 阪神打線は3回、大竹の安打をきっかけに、この日は4番に入った前川の適時打などで2点を先制。いい流れかと思われたが、直後に崩れた。3回裏、大竹は一死から中村奨に中前打を許すと、二死となって小園に右前打を浴びた。場面は二死一、二塁となり末包の左前適時打で1点を失った。

 さらに二死一、二塁となりモンテロには1ボールからの2球目を左翼ポール際に大飛球を運ばれるもファウル。だが、直後の3球目を左翼席に〝打ち直し〟となる3ランをたたき込まれ、一気に逆転を許した。無類の強さを誇っていたマツダスタジアムで、これが通算11試合目にして初被弾。試合は完全にカープペースとなった。

 5回は小園の右前適時打、末包の中越え2点適時二塁打で3点を追加され降板。7失点は23年の阪神移籍後、最多失点となった。試合前まで今季の広島戦は4戦4勝、防御率0・99。通算でも13勝1敗とカモにしていたが、思い切りリベンジされてしまった。
 
「ああだこうだ言うより、力が足りないから打たれただけ。理由は言いたくないです。今から考えます。わかんないです。悲観し過ぎることもないし、これだけ勝ってきてるんで、それは相手もわかっている分だけ悔しい思いをしているし。負けた時にどういう自分でいられるか。しっかり、次勝てるように考えてやっていくだけ」。試合後は取材陣の質問に足を止め誠実な対応を見せたが、表情からは相当な悔しさが見てとれた。

 藤川球児監督は「今日は広島が上回った」とシンプルに回答。多くを語らなかったのは左腕への信頼の証しだろう。お得意さまとはいえ相手もプロ。ずっと打たれないなんてことはない。大竹は「後ろ向きにならずに次に向けて準備するだけ」と、次戦でのリベンジを誓っていた。