女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持する〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥(28)が、「WAVE」の頂点・レジーナ王座から陥落した。
昨夏にWAVEのリーグ戦「CATCH THE WAVE」で初優勝した上谷は宮崎有妃を撃破し、同年11月に同王座を初戴冠。保持するスターダムのワールド王座と2冠王者に君臨しながら、レジーナ王座を4度防衛した。V5戦(10日、東京・後楽園ホール)では今年のCATCH THE WAVEを優勝した狐伯を迎え撃った。
試合開始のゴングが鳴ると両者はにらみ合いグラウンドの攻防を展開。隙をついた上谷が狐伯を場外に蹴り飛ばし、プランチャを発射した。リングに戻ると、何度も顔面を踏み付け挑発。コーナーに上った狐伯にエルボー連打すると、雪崩式フランケンシュタイナーを炸裂し好調さを見せつけた。
それでもくらいついてくる狐伯に強烈な頭突きをくらうと上谷の意識が遠のいた。そこから狐伯の猛攻にさらされ、スタークラッシャーを決めたが流れをつかみきれず。最後はダブルアーム式DDTで脳天をマットに打ち付けられるとそのまま丸め込まれ3カウントを献上した。
リングから去ろうとしたところで新王者となった狐伯から「そんなにダメージ大きくて来週金曜日のラヴィット(TBS系)出られるのかよ? 代わりに出てやってもいいぞ。上谷ひざまずけ。永遠にさようなら。バーカ」と自身の決めぜりふを吐き捨てられる屈辱を味わわされた。
試合後に取材に応じた上谷は「自分が今スターダムのトップにいるように、狐伯は狐伯でWAVE所属として団体の顔になるべくやってきていると思うから、今日はその差が出て負けてしまった。でもこれで沙弥様を超えたとは思わないでほしい」と語りつつ「沙弥様から勝ったからには今まで以上に堂々とチャンピオンらしく振る舞ってほしい」とメッセージを送った。
昨年6月からWAVEに参戦し始め1年間で所属全選手との防衛戦を戦い抜いた。1年間を振り返った上谷は「最初はお客さんが120人の会場から始まって。当時は『なんでWAVEに参戦するんだ』っていう声が多かったけど、参戦し始めた時からプロレスラーとしての幅を広げたいと思ってた。こうして1年間スターダムにはないようなコミカルなプロレスとかもやって、本当にレスラーとしての幅が広がったから、長い目でプロレス人生を見たらとてもいい経験にはなったんじゃないかと思ってる」と明かした。
2冠王者ではなくなったが、スターダム最高峰王者として突き進む。「今日ベルトが1本なくなってしまったけど、ここからは赤いベルト(ワールド王座)をさらに黒く光輝かせて、誰も手が届かないところまで突き抜けていくつもりだよ」
上谷の今後から目が離せない。













