ドジャース・大谷翔平投手(31)が2シーズンぶりに二刀流を復活させ、8試合に登板した。

 前回登板した6日(日本時間7日)のカージナルス戦では復帰後最長となる4イニング、最多の54球を投げて1失点。12個のアウトのうち8三振を奪う圧倒的なパフォーマンスを見せた。打者としても一時逆転となる39号2ラン。まさに大谷にしかできない圧巻の暴れっぷりだった。

 一方で右ヒジに2度の手術を受けているとあって、懐疑的な声が絶えないことも事実だ。8日(同9日)に公開されたMLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLB Now」では、大谷が投手復帰した6月16日(同17日)前後の成績を比較。ブライアン・ケニー氏は「彼が投球を始めた瞬間から打率2割3分9厘、出塁率は3割6分1厘、長打率は5割4分6厘だ。これは最新の成績だ。つまり、彼の打撃は大きく低下している。さらにケガのリスクもあり、チームが完全に彼を失う可能性もある」と主張した。

 また、米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は「6月16日以前の大谷の打率は2割9分7厘だったが、投手復帰後は2割3分9厘に低下した。出塁率は3割9分3厘から3割6分1厘に、長打率は6割4分2厘から5割4分6厘に低下している」と補足。さらに「ドジャースにとって本当にそれだけの価値があるのだろうか。確かに前回の試合では打者8人から三振を奪い、ホームランを打った。しかし、それは毎晩期待できるようなことではない」とし「投手と打者の両方をこなす負担が大きいほど、ドジャースは最大の財産を危険にさらしているといえるかもしれない。大谷をケガで失うにはあまりにも価値が大きい選手」と伝えた。

 二刀流でプレーすることは大谷自身がプロ入り前から望み、周囲の懐疑的な声を実力を黙らせ、メジャーでも体現させたもの。ただ、選手生命にも関わる故障のリスクが付きまとうスタイルだけに、今後もさまざまな声が上がりそうだ。