フィリーズのスーパースター、ブライス・ハーパー内野手(32)とMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(67)との間でトラブルが起きていたことが分かった。

 マンフレッド氏は毎年30球団と会合を行っているが、21日(日本時間22日)のフィリーズとの約1時間の会合でサラリーキャップ制の可能性を取り上げたところ、同席していたハーパーが激高。「クラブハウスから出ていけ!」と脅したという。米メディア「ESPN」などが伝えた。

 席上、ハーパーはいら立ちを隠せず、イスから立ってマンフレッド氏に詰め寄り「選手たちは162試合、負けることも恐れない。もしそのことについて発言したいなら、クラブハウスから出ていけ」と吐き捨てた。マンフレッド氏もひるまず「ここから出ていくつもりはない」と応戦し、MLBビジネスについて話し合うことが重要だと訴えたという。

 その場にいた同僚のカステラノスは「緊迫感があって本当に情熱的だった。2人ともだ。コミッショナーがブライスに、ブライスがコミッショナーに返した」と同メディアに証言している。周囲がなだめてその場が落ち着き、最後は握手して別れたが、ハーパーは翌日のマンフレッド氏からの電話には出なかったという。

 年俸の上限を定めるサラリーキャップ制をめぐっては資金力に乏しい球団のオーナーは導入に賛同し、選手会は猛反対の立場。格差の是正よりも球団の価値を上げることを求めているが、メッツ、ドジャースなどぜいたく税支出の多い金満チームとマーリンズなどの人件費の少ないチームとでは戦力格差が広がるばかりとなっている。

 MLBはサラリーキャップ制の導入を視野に入れた経済システムの改革を推進しようとしており、選手会サイドとの衝突はこの先も避けられそうにない。