新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」27日名古屋大会のAブロック公式戦で、棚橋弘至(48)が大岩陵平(26)に3敗目を喫した。

 来年1月4日東京ドーム大会で引退を控えているエースにとって今大会は、23回目の出場にして最後のG1。この日まで積み重ねてきた通算勝利は歴代最多の99勝で、100勝の金字塔まであと「1」と迫っている。

 スリングブレイドからのハイフライアタックを回避された棚橋は、アーククラッチに捕らえられる。ジャパニーズレッグロールクラッチで切り返したものの、天山スープレックス、ダイビングボディープレス、ドクターボムと怒とうの猛攻にさらされた。

 ならばと大岩の必殺技THE GRIP(ローリングラリアート)を首固めで切り返したが、3カウントを奪うことができない。最後は走りこんだところにTHE GRIPを浴びてしまい、力尽きた。

THE GRIPで仕留められた棚橋弘至(奥)
THE GRIPで仕留められた棚橋弘至(奥)

 ここまで挙げた2勝はいずれもメインイベントで、千両役者ぶりをいかんなく発揮してきたが、シリーズ3度目のメインでついに黒星。この日が初シングルだった大岩を「すげえなあ、どんどん新しい選手が出てくる」と称賛しつつも「でも、悔しいな。ちょっくら優勝するどころか、何も残せてないじゃないか。だからこのままでは棚橋弘至は辞められない。棚橋弘至は終われない。G1残り全部勝つ」と逆襲を誓った。

「希望ってのは、常にある。本人が捨てた時点で見えなくなるだけだから。俺はこのG1に希望を持って出た。まだやれる、まだ戦える。そう自分に言い聞かせて、そう信じたかった。まだ終わりじゃない。俺は俺のことを一番信頼しているから」と言い残して控室へ。逸材の最後の夏は、まだまだ終わらない。