第107回全国高校野球選手権福岡大会の決勝が27日、久留米市野球場で行われ、西日本短大付が盤石の戦いで九州国際大付を10―1で圧倒。2年連続8度目の優勝を果たし、3季連続で甲子園出場を決めた。
〝持ってる男〟は山下航輝捕手(3年)だ。2回に昨夏の決勝に続いて本塁打を放ってチームに勢いをつけると、この回は打者一巡の猛攻で一挙6得点を奪い、早々と試合を決めた。3季連続の大舞台切符を手にした西村慎太郎監督(53)は日本ハム・新庄剛志監督(53)の祝福メッセージに感謝の思いを語った。
勝負を決めたのは2回だった。無死で打席に入った6番・山下が初球、カットボールを完璧に捉えた打球はバックスクリーン右へ消えていった。昨夏の決勝に続く2年連続の一発に「完璧でした。去年と違って、今年は冷静に打席に立てた。自分でも〝持っている〟と思います」と胸を張った。
この一打で勢いづいた西日本短大付打線は、その後も猛攻を展開。湯山(2年)、小川(3年)の出塁で無死一、二塁とすると、奥(3年)の左前打で満塁とすると、井上(3年)の走者一掃三塁打、斉藤(3年)の適時打、安田(3年)の適時三塁打と怒とうの攻撃を重ね、打者一巡で一挙6得点。終わってみれば計安打得点。打って、走って、守って、ライバルの九州国際大付を圧倒した。
投げてはエース・中野琉碧(3年)が要所を締める投球で1失点完投。「守備に助けられました。甲子園でも自分の投球をしっかりやりたい」と聖地での戦いを見据えた。優勝後、主将の小川耕平内野手は「今日の勝利はメンバーを外れた選手たちが一生懸命バッティング投手やノックをしてくれたおかげ。部員77人全員でつかんだ優勝です」と感謝の気持ちを語った。西村監督も「子どもたちが落ち着いてやってくれた。全員でつかんだ勝利」とうなずいた。
節目の勝利を気にかけていた人物がいる。同校OBで西村監督の高校時代の同級生である日本ハム・新庄監督だ。試合後、インスタグラムに「おめでとう もう目標は甲子園出場じゃない 優勝旗を八女に持って帰る事 慎太郎なら必ずやってくれる」と祝福の投稿を寄せた。これを知った西村監督は「こんなのしてくれてありがたい。子どもたちの励みになります。優勝旗を八女に持って帰ることと言われても頑張りますとしか言いようがないでしょ」と笑顔を見せた。
あくまで甲子園出場は通過点。小川主将は「福岡の代表として、日本一を目指して全力で戦いたい」と宣言。積み上げてきた〝思いやりの野球〟を全国の舞台でも体現するつもりだ。
3季連続の甲子園。だが目標はその先だ。西村監督は「福岡代表が西短で良かったと思ってもらえるように。結果だけじゃなく、姿勢でも見せていきたい」ときっぱり。今大会を通じて成長した〝思いやりのあるチーム〟が、次は全国の舞台でさらなる躍進を誓う。













