新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」22日の仙台大会のAブロック公式戦で、SANADA(37)がEVILとの「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」同門対決を制し初白星を挙げた。待望の初日となったSANADAだが、成績よりも話題になっているのがその前衛的すぎるファッションだ。常人には時として理解不能なレベルの服装の裏に秘められた思いとは――。
ディック東郷とドン・ファレをセコンドに従えたEVILとの公式戦は、金丸義信が一時的にレフェリーを務める大荒れの展開に。SANADAは急所攻撃を浴びながらも、一瞬のスキを突いたサムソンクラッチで3カウントを奪った。
ようやく3戦目にして初勝利となったが、今シリーズは成績以外の部分で話題を振りまいている。初戦ではスピーカー付きジャケット、2戦目は全身スパンコールの人間ミラーボール、そしてこの日は網タイツ風セットアップと、日替わりで奇抜な入場コスチュームを披露しているのだ。
アバンギャルド化が止まらないSANADAに、一体何が起きているのか…。本人を直撃すると「今に始まったことじゃなく生まれつきオシャレには気を使っていたので。今のプロレスラーってカッコいいヤツいないじゃないですか。プロレスマニアに甘やかされてるだけで。強さとかそういうのはあって当たり前で、プラスアルファがないと業界が発展しないですよ」と主張した。
クールな男の熱い服飾論は続く。「みんな見た目を軽視しすぎ。そこでしょ入り口は。記者会見でも毎回同じスーツ着てたり、同じネクタイしてたり、工夫しろよって思いますよね。個性がないから、試合見てても全員一緒に見えちゃいますし。唯一無二ができてるのはH.O.Tだけなのかなと」と他選手を批判。
「以前はみんな個性ありましたよね。だからお客さん入ってたんだと思いますし。選手の個性が薄れてきてるのに比例して、動員も苦戦してるように見えますね。会社が新世代どうこう言い出してから、おかしくなったんじゃないですか? 年齢で区切り始めたあたりから。実際に最近は中途半端なユニットばっかりだから淘汰(とうた)されてるじゃないですか」と、奇抜なファッションには団体へのアンチテーゼが込められていることを明かした。
珍しく冗舌なSANADAは「東スポさんとはこれからもいい関係を築きたいので、何でも聞いてください」と気前のいい対応。しかし、今大会への意気込み、気になる対戦相手、今後の展望などを聞いても、すべて「それってクリックベイトな質問(ネット上で興味を誘うための質問)じゃないですか?」と、ことごとく回答を拒否し、結局G1に関する話は聞くことができなかった…。












