女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持している〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥(28)が、岡田太郎社長に無法要求を突きつけた。21日の札幌大会でなつぽい(30)を退け、4度目の防衛に成功。真夏の祭典「5★STAR GP」(27日、大田区総合体育館で開幕)に団体最高峰王座を持って出場することが決まった。フェネクス・クイーンが、夏の風物詩に新たな歴史をつくろうとしている。

 狂気モードのなつぽいと一進一退の攻防を展開し、最後は旋回式スタークラッシャーで完璧な3カウントを奪った。試合後には、なつぽいを極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」に勧誘。拒否されると、ヘイト全員で殴りつけ、リングから追い出した。大会後、取材に応じた上谷は「本気でヘイトに入ってほしいとか思ってない。ただ、からかってみただけ」と笑った。

 この日王座を防衛し、真夏の祭典に同王座を持った状態で出場することが決定した。同リーグ戦の覇者はワールド王座に挑戦するのが通例。同王座を保持している上谷はリーグ戦の欠場もよぎったが、岡田社長から出場を懇願され、仕方なく出場することを決めたという。「最近、沙弥様忙しいから出るのやめようと思ったんだけど、岡田太郎に頭下げられたからさ、給料倍にしてもらう条件で出ることにした。まあ、あと去年決勝で舞華に負けたからさ。赤いベルト(ワールド王座)を持って全勝優勝すれば、舞華の去年の記録も全て消し去ることができるかなって」と不敵な笑みを浮かべた。

 同じレッドスターズAブロック内で気になる選手について、王者は羽南とビー・プレストリーの名前を挙げた。

「STARS騒動を外から見てて、一番不器用で真っすぐなのは羽南なんじゃないかなって思ってさ。同じ意味でも言葉の選び方で、プロレスって受け取り方が変わるから羽南は損してる。もちろん沙弥様の足元にも及ばないけど、未来のスターダムを担っていく存在ではあると思うから、羽南が5★STARを通してどんだけ存在感を示していけるかがカギなんじゃないかなって」と珍しく期待を込めて語った。

 そして、新人時代クイーンズ・クエストで行動を共にしたこともあるビーについては「当時、自分は新人だったからボコボコにやられた記憶しかない。時を経て自分も、あの時とは全く違うから。どのくらいバチバチやり合えるか楽しみだよ」

 全勝優勝したあかつきには、岡田社長へ高圧的な要求を申し出る予定だ。「まず(刀羅)ナツコにスターダムの社長になってもらって、ヘイトは会社に貢献しすぎだから、全員の給料をアップしてもらう。そして岡田をパシリに使う。沙弥様、今忙しいから岡田に送迎させて、沙弥様の食べたいものの買い出しにも行かせる。お願いされて5★STAR出るからには、全勝優勝したらそれくらいしてもらわないとね」と笑顔で去って行った。