阪神は19日の巨人戦(甲子園)に4―0で快勝。前半戦最後となる対巨人3連戦の第1ラウンドを横綱相撲で制したことで、2位・阿部巨人とのゲーム差はついに「10」まで広がった。

 ゲームは村上―山崎のTG先発投手によるタイトなスコアレス展開。両軍が継投策に以降すると、中継ぎ陣の質量で他11球団を大きく凌駕する猛虎が、お家芸とするブルペンゲームでシャットアウトリレーを完遂した。

 スコアボードにこの日初めての得点をマークしたのは、今や虎の押しも押されぬ4番打者にして千両役者の佐藤輝。一死一塁で迎えた延長11回の第5打席で決勝の25号2ランをスタンドへ運び、宿敵に引導をわたした。

 自軍最大の強みである投手陣の踏ん張りと、主砲の値千金弾。今季の虎の強さが凝縮された快勝劇に、試合後はポーカーフェースを貫くことが多い藤川球児監督(44)の表情も、この日ばかりは心なしか上気していた。

 指揮官はまず、殊勲の4番・佐藤輝を「持っているものが出た。際どいボールを見送って四球を選べていることからも、やろうとしていることが打席の中でしっかり出せている」と手放しで称賛。続けて6回を無失点に封じた先発・村上を「球数は少ないながらも、ストレスがかかるゲームをよく投げ切ってくれた」とねぎらった。

〝チームの心臓〟と位置づける中継ぎ陣の奮闘には「強い意欲と向上心があるからこそ、ギリギリのところで粘ってくれる」と頼もしさをにじませる。

「チーム全体で常に〝没頭〟しながら一つになって戦おうと約束しているので」と投打一丸となってつかんだ勝利に、手応えを口にした藤川監督は「ファンの皆さまも、ぜひ信じてついてきてください」と虎党に力強く呼びかけ、テレビインタビューを締めくくった。