阪神は13日のヤクルト戦(甲子園)に2―1で逃げ切り、5カード連続の勝ち越しを決めた。9・5ゲーム差をつけて首位を独走する中、球団はこの日、育成ドラフト3位だった早川太貴投手(25)と支配下契約を締結。新たな戦力が加わった一方で、「129」から「31」に変更された背番号には〝物言い〟もつけられている。

 試合前にSGLで行われた会見で早川は「タイガースにとって大事な番号。しっかり活躍して、番号と一緒に成長できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。ただ、新たな背番号は各方面で物議を醸している。

 31番といえば、阪神のレジェンドで〝ミスタータイガース〟掛布雅之氏が背負った番号。球団史上初の日本一を達成した1985年、全打席で4番を務めたVの立役者だ。通算349発で本塁打王に3度、ベストナインに7度輝いた強打者の背番号が、支配下となった若武者に渡ったことに、球団関係者やOBたちから疑問の声も上がっている。

 もちろん、提示された背番号の中から「31」を選択した早川に非があるわけもない。他にも「6」や「7」「9」「17」「21」…と〝空き番〟がある中で、なぜ「31」になったのか。

支配下契約を勝ち取った阪神の育成ドラフト3位の右腕・早川太貴
支配下契約を勝ち取った阪神の育成ドラフト3位の右腕・早川太貴

 6番は虎で選手、監督として活躍した金本知憲氏の番号。永久欠番にはなっていないが、球団初の2000安打を達成した藤田平氏、元監督の和田豊一、二軍打撃巡回コーディネーターらがつけた野手の番号というイメージが強い。

 投手であれば昨季まで阪神に在籍し、フィリーズ傘下のマイナーでプレーする青柳の「17」か。2005年のドラ1左腕・岩田稔氏や昨季限りで引退した秋山拓巳氏の「21」などが順当そうではあるが…。

 虎の歴史に詳しい関係者は「若い早川選手には分からないでしょうけど、6番や31番がテーブルに上がってくる時点でどうなんでしょうね。FAで獲得した大物選手や大リーガー、大物ルーキーならまだしも。現OB会長の掛布さんからすれば、現場からは〝決別〟されたような気持ちになってもおかしくないでしょうね」と語る。

 掛布氏の引退後、広沢克実氏、浜中おさむ氏、林威助氏ら中軸を打つ野手に受け継がれてきた「31」。早川は背番号に負けない活躍を見せられるのか――。