米国・AEWの「ALL IN TEXAS」(12日=日本時間13日、テキサス州アーリントン)で実現した2冠統一戦は、AEWコンチネンタル王者オカダ・カズチカ(37)が、AEWインターナショナル王者ケニー・オメガ(41)を破り、「初代AEW統一王者」に輝いた。
新日本プロレス時代に名勝負を連発した両雄のシングル対決は2018年6月以来、約7年ぶり。一騎打ち4戦ではオカダの1勝2敗1分けだったが、コンチネンタル王者はドン・キャリス・ファミリーと悪の結託を果たしており、ケニーを襲撃して大ダメージを負わせていた。
決戦場はMLBテキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールド。オカダはドン・キャリスを帯同して入場した。一方のケニーは「ゴールデン☆ラヴァーズ」のパートナー、飯伏幸太をセコンドに就けた。中継には、がんとの闘病生活から復帰した名実況のジム・ロス氏が加わり、舞台は整った。
オカダは序盤から徹底してケニーのボディーを痛めつけた。ケニーは直前のインタビューで、1年以上欠場した原因の「憩室炎」が完全には回復していないことを明かしており、オカダが狙わないわけがない。エルボードロップ、ヒザ蹴りを腹部に何度もぶち込み、ケニーのスタミナを削っていく。
ケニーは飯伏のゲキを受け、得意技を連発するが、オカダはドロップキック連発で逆襲すると、ダイビングエルボードロップをまたも腹部に打ち込んだ。執ようなボディー攻撃に観客から不満の声が出ると、不敵な笑みを浮かべ、中指式レインメーカーポーズだ。大ブーイングを浴びても、オカダは涼しい顔を崩さない。
ケニーはVトリガーを連発して反撃。コーナー上段からは雪崩式ドラゴンスープレックスでオカダを顔面から叩きつけた。一進一退の白熱の攻防となったが、ドン・キャリス一家のロッキー・ロメロが介入。ここは飯伏が場外フェンスに打ちつけ、ロメロを排除した。ところがケニーが必殺の片翼の天使を決めてカバーすると、実況席にいたキャリスが場外からレフェリーの両脚を引っ張ってカウントを妨害。さらにレフェリーにストンプをぶち込み、KOしてしまった。
ケニーの2冠統一を卑劣極まりない手段で阻止。大ブーイングが起きるが、新たなレフェリーがリングインすると、ケニーはオカダにVトリガーを放って一気に片翼の天使へ。オカダはこれをかわして背後に回り、レインメーカーをさく裂させた。ここは執念のケニーに返されたものの、ケニーのVトリガーをしのいでカウンターのドロップキック。キャリスが再びレフェリーを引きつけると、回転式スラムからとどめのレインメーカーでケニーを豪快に吹っ飛ばし3カウントを奪った。
オカダは2冠を手にして、AEW史上初の統一王者となった。昨年1月に新日本を退団し、3月から米メジャー団体に移籍。1年4か月の間、培ったダーティーファイトと悪の顔で偉業を達成した。













