最強助っ人は復活したのか。登録抹消から最短10日で一軍昇格したDeNAのトレバー・バウアー投手(34)が9日のヤクルト戦(神宮)に中10日で先発。ヒゲをそってマウンドに立ち、6回5安打2失点でまとめたものの約1か月ぶりの白星は手にできず。チームも延長12回の末、4―4の引き分けに終わり、5割復帰はお預けとなった。

 7回に打線が3得点を奪い、4―2と逆転。一時、バウアーに勝利投手の権利が転がり込んだ。だが9回に抑えの入江が同点2ランを被弾すると、5勝目は幻となって消滅した。それでも試合後の三浦大輔監督(51)は助っ人右腕を「前回よりも非常によくなったと思う。しっかりとゲームを作った。組み立ても配球もしっかりとできていましたね」と持ち上げた。

 ところがバウアー本人の自己評価は「まあまあ、というようなところですかね。良くもないし、悪くもない」と淡々。登板前日の8日に「野球を楽しめるようになりたい」と話していたが、この日は「正直に言うと、まだそういうふうには思えない」と首を振った。

 バウアーは6月28日の巨人戦(東京ドーム)で4連敗となる7敗目を喫し「先が見えない」と弱音を吐いて登録抹消。二軍の試合には登板せず一軍帯同で投手コーチやアナリストと話し合い、復調の方策を探っていた。

 もっとも「中4日で120~130球投げるのがベスト」とするバウアーの主張は変わらず。首脳陣からは「それほどの球数を投げたらリカバリーに中6日くらい必要ではないか」との意見も出て、なかなか一致点を見い出せなかったという。

 バウアーは今後の登板間隔に関し「自分の希望としては、中4日で投げることを継続できれば」とあらためて明言。今後も首脳陣との意見のすり合わせが続きそうだ。

「ここを乗り越えてまた違うバウアーが、新しいバウアーが見れるんじゃないかと思う。壁にぶち当たらない選手はいないんですから、ベテランであってもベテランの壁がある。そこをバウアーひとりに任せきりにするんじゃなく、チームのみんなで支えていかないといけない」(三浦監督)

 バウアーが本来のように白星ラッシュとなれば、難題も吹き飛ぶはずだが――。