オリックスが首位攻防となった8日のソフトバンク戦(京セラ)に1―9で完敗し、3位に転落した。

 先発のエスピノーザが3回に近藤の満塁弾を浴びると、5回にも満塁からダウンズに走者一掃の左越え二塁打を許すなど8失点KO。打線は有原を攻略できず、前半の天王山ともいえる6連戦の初戦を落とした岸田護監督(44)は「一戦一戦必死でやっていくしかない。それ以外ない。競っているのは分かっている」と前を向いた。

 首位・日本ハム、ソフトバンクとの三つどもえの戦いで引き離されるわけにはいかない。フロント陣は「日本ハムがなかなか負けないのは分かっている。ついていくことが最後まで大事になる。6連戦は最低2勝4敗で乗り切らないといけない」とナインにハッパをかけているが、そこには〝3連覇王者〟としてのメンツがある。

 無双エースの山本由伸投手(26=ドジャース)を擁して2021年から23年までリーグ制覇を果たしたが、右腕が移籍した24年は途端に5位まで転落。ファンの間では「暗黒時代」の再来がささやかれた。2000年からの20年間でBクラスを19度経験し、うち最下位が9度。特に2000年代は毎年のように監督が交代して迷走を続け〝黒歴史〟とも言われている。

「1995年、96年と連覇し、イチローさんが抜けて25年間も優勝できなかった。由伸が抜けて昨年5位に終わったことでファンはまた25年間、優勝できないなんて思ったでしょうけど、そうじゃない。今年またチャンスが出てきた。地力がついていることを証明しないといけない」(同)。下馬評を覆す大奮闘を見せているオリックス。混戦は覚悟の上だ。