巨人は2日の阪神戦(甲子園)に0―1で惜敗。阿部慎之助監督(46)が審判団のリプレー検証後に抗議し、指揮官就任後初めて退場処分を受ける波乱の展開となった。
両チーム無得点で迎えた8回二死一、二塁の守備で、大山が放った内野安打を遊撃手の泉口がはじき、二走の森下が本塁に突入。返球を受けた捕手の甲斐はよけながらホームベースに手を伸ばした森下にタッチを試みた。この瞬間の森下の手はベースに触れておらず、再び体を反転させて手を伸ばしてきたため、甲斐も懸命にミットを伸ばした。
審判の判定はアウト。しかし、阪神側のリクエストでリプレー検証が行われ、最終的に「セーフ」に覆った。阿部監督はすぐさま審判団のもとに歩み寄り、判定を巡る説明を要求。これが抗議となり、巨人監督としては1974年の川上監督以来、51年ぶりの退場が言い渡された。
この1点が明暗を分け、試合後の甲斐は「絶対、タッチしてます。どこでどうセーフになったのかという。自信はあります」と判定に納得できず。現役時代の2014年以来の退場を言い渡された阿部監督は「見た限りはアウトに見えたんで。森下君も諦めてた感じだったんで」と説明し「必死にやっている選手たちがいて。ちょっと自分を失って、ちょっと熱くなっていってしまったので、アンパイアにも選手にも申し訳ないなと思います」と謝罪した。
指揮官は自らの言動を猛省したものの、チーム内からは称賛する声も出た。関係者の一人は「判定に対する見解はチーム全体で同じだった。あそこで阿部監督が体を張って抗議してくれなかったら、チームの士気も下がったままだっただろう。みんなのフラストレーションを分散させる行動になった」と感謝した。
指揮官不在となった後、監督代行を務めた二岡ヘッドも阿部監督の思いに賛同し「そうですね…。(退場覚悟で抗議しただけに)勝ちたかったですね」と唇をかんだ。
チームの思いをぶつける形で退場となった阿部監督。勝利への熱い気持ちがナインに広がり、3位から浮上するきっかけにできるのか――。












