暗中模索の日々が続く。交流戦残り1試合となった巨人は、6勝10敗1分けで11位に沈んでいる。その中でも甲斐拓也捕手(32)が、悪戦苦闘を強いられている状況だ。
ソフトバンクから巨人へ移籍1年目となった今季は開幕スタメンマスクをかぶり、3・4月は打率3割1分6厘、2本塁打、9打点と打撃面でも活躍した。ところが5月は1割9分6厘、6月も2割と低空飛行。また、4―1で勝利した5月30日の中日戦(バンテリン)を最後に自身が先発出場した試合での勝利はなく、その全戦で投手陣が計4失点以上と勝ち運にも恵まれない状態となっている。
当然ながら組んだ投手や対戦する相手打者の調子に影響される部分もあるため、甲斐だけを責めるのは酷だろう。だが、チーム関係者からは「甲斐は今、雲の中にいる状態」と、もがき続ける姿を心配する声も出ている。
前出関係者は「どうしても走者を刺せなくなってきているし、それが相手球団からしたら付け入る隙になってきている」とし、2割5分でリーグ4位の盗塁阻止率を指摘した。
甲斐は2019年にパ・リーグトップの阻止率4割5分2厘を記録。〝甲斐キャノン〟の名を広く知らしめた。強肩は武器の一つだったが、その数値も年々低下して昨季は3割2分9厘まで大幅に下がった。
「捕手として苦しんでいる要因は、そこが一番大きい。今まで刺せていたはずの走者が1つ先に進んでしまうから、これまでのセオリー通りには抑えられなくなってしまっている。今は新しい攻め方を再構築し、スタイルチェンジする期間になっているんだと思う」(前出関係者)
球界屈指のブロッキング技術や数々の修羅場をかい潜ってきた豊富な経験など、甲斐は肩以外にも多くのストロングポイントを兼ね備える。苦しい日々が続く中、持ち得る力を駆使して「新たなステージ」へと進化を遂げられるか。












