普通にやること――。この難しさを阪神・藤川球児監督(44)は痛感していることだろう。セ首位の阪神は17日、パ最下位のロッテを本拠地・甲子園に迎えた3連戦初戦で1―3の逆転負け。矢野監督時代の2022年8月以来、3年ぶりの7連敗を喫し、黒星地獄にハマり込んでいる。
試合後の会見で指揮官が「自分たちは何回も経験しているけど、普通にやればいいというところ…それに尽きますね」。と話したように、虎ナインが普通に野球をできていない。
現役時代に通算245セーブを挙げ、まさにどんな場面でも「普通にやれた」指揮官。虎の守護神という重圧に耐えながら通常通りに抑えてきた伝説のストッパーだが、監督として就任1年目の現在はナインに普通のパフォーマンスをさせる手腕の難しさを思い知っているに違いない。
10日の西武戦(ベルーナ)から始まった連敗は13日からの楽天3連戦(楽天モバイル)でも継続し、ホームゲームでもその流れを断ち切ることはできなかった。相手チームから見れば、阪神から「不思議の勝利」を拾った気持ちだっただろう。交流戦スタートから日本ハム戦(エスコン)、オリックス戦(甲子園)とリーグ上位に5勝1敗。西武、楽天を相手に阪神に分があると信じていた虎党も多い中、裏目に出まくる結果となり、もどかしい日々が続いていた。
この日、テレビ解説を行った岡田前監督も「普通にやったら強いんやから」と放送中にコメントを残した。虎を指揮していた時代にも「普通にやったらええんよ」が口ぐせだっただけに、藤川監督も嫌というほどわかっているはずなのだが…。
試合は3回に中野の適時打で先制するしたが、7回に先発・才木がつかまり、3失点で逆転を許す展開。打線はこの7連敗中に平均2得点というデータもある通り、重い試合展開が投手陣の重圧となって、結局は終盤に決勝点を献上するという悪循環が起こっている。
「ずっと遠征の時からチャンスになると(打席で)力が入りすぎたりとか、普通に普通にというんですけど、それを我慢して(打席に)立つということですね」(藤川監督)
カード2戦目となる18日のロッテ戦(甲子園)で阪神は「普通」を取り戻せるだろうか。












