3Aで497フィート(約151・5メートル)の今季最長本塁打を放って話題になったばかりのレッドソックスのロマン・アンソニー外野手(21)が9日(日本時間10日)に急きょメジャー初昇格した。ウィルヤー・アブレイユ外野手(25)が左脇腹痛で10日間の負傷者リスト入りしたことを受け、実現した。

 本拠地ボストンでのレイズ戦に「5番・右翼」で先発出場した。2回無死一塁はスタンディングオベーションを浴びて打席へ。先発バズの真ん中高めのフォーシームを流し打ちするも左飛だった。4回一死無走者は外角高めのフォーシームを打球速度111・2マイル(約179キロ)の痛烈なライナーで打ち返すとマウンドのバズに当たり、三塁前へ跳ね返り、三ゴロとなった。

 6回一死一、二塁は見逃し三振、7回二死二塁は四球。5―7の9回一死二、三塁は5番手の右腕フェアバンクスと対戦。中堅へ抜けようかというゴロは遊撃手が好捕。遊ゴロとなったが、三走が生還しメジャー初打点を記録した。先頭の延長11回無死二塁で代打を送られ退いた。4打数無安打1打点だった。チームは延長11回の末、8―10で敗れた。

 MLBのナンバーワン若手有望株のメジャー初昇格はレイズ戦前のコーラ監督の会見中に明かされ、MLB公式サイトなど複数のメディアが速報で伝えた。

 アンソニーはこの日、ボストンから車で1時間ほどの所にある傘下3Aウスターの一員としてペンシルベニア州にある敵地リーハイバレーにチームバスで遠征に出ようとしていたところ、ウスターのトレーシー監督から電話が入り、メジャー初昇格の知らせを受け、あわただしい一日を過ごすことに。

「直ぐに家族、兄弟に電話して、僕にとってすごく近しいコーチたちにも、メディアに取り上げられる前に知らせたんだ。それはかなり感傷的なもので、(自分も含め)誰も予期していないことだったので驚いていた」

 チームバスを降り、本拠地の駐車場にある自分の車に乗り換え、高速道路でボストンへ。試合開始2時間ほど前にフェンウェイ・パークへ到着すると、ハドソン外野守備コーチと二人で右翼付近の芝の状態、外野フェンスの高さや距離感などを確認。その後一塁側ベンチで大勢のメディアに囲まれて10分間に渡って取材に応じた。

「今日は誰も来ないと思う。両親には明日会おうと伝えたので、家族は明日、ここに来るはず」

 メジャー初安打は家族の前で打つ。