米国の若者の間で流行しているTikTokの「ダスティング・チャレンジ」で19歳の少女が死亡した。父親は娘が「有名になることを夢見ていた」と悔やんだ。米メディア「アリゾナズ・ファミリー」が先日、報じた。

 アリゾナ州のレナ・オルークさん(19)はダスティング・チャレンジをした直後、心停止し、集中治療室で4日間過ごしたが、6月1日に脳死した。

 ダスティングとは、「クロミング」や「ハフィング」とも呼ばれ、ダスティングスプレー、エアダスターなどを吸引して、ハイになること。レナさんはキーボードクリーナーのスプレー缶を吸い込んだ。

 父親のアーロンさんは、アリゾナズ・ファミリーに対し、「彼女はいつも『私、有名になるわ、パパ。見てて。私、有名になるの』と言っていましたが、残念ながら、これは最良の状況ではありませんでした」と語った。

 母親のダナさんは「ダスティングスプレーは、身分証明書も必要なし、無臭。子供たちが求めているものがすべてそろっています。お金もかからず、簡単に手に入り、両親の薬物検査でも反応しません」と話した。

 ダスティングスプレーを吸うと数分間酔ったような気分になり、多幸感を覚えるが、その短い時間で一度吸っただけで回復不能なダメージを与え、命に関わることさえあるという。

 オナーヘルス・スコッツデール・オズボーン医療センター集中治療室を率いるランディ・ワイズマン医師は「ガス中の化学物質を吸入すると、肺だけでなく体の他の部分でも酸素が置き換えられてしまうのです。肝不全、心不全、肺疾患となることがあります」と指摘した。

 現在、両親はクラウドファンディング「ゴーファンドミー」で、「収益は、高額な医療費、埋葬費、治療費を賄うために活用し、キーボードクリーナーなどを吸入する『ハフィング/ダスティング』の危険性について啓発活動に役立てたいと考えています。現在、テレビニュース番組の制作と、他の家族がこのような経験をすることのないよう、法整備の推進に積極的に取り組んでいます」として、募金活動を行っている。