巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の訃報から一夜明けた4日早朝に、まな弟子の松井秀喜氏(50=ヤンキースGM特別アドバイザー)が無言の対面を果たした。弔問後には生前の長嶋さんと交わした「約束」について言及。将来的な監督就任への意欲とみる向きもあるが、球団内では〝慎重派〟だった松井氏の発言は驚きをもって受け止められている。
弔い星はお預けとなった。試合前には黙とう、全員が喪章をつけて臨んだこの日のロッテ戦(ZOZOマリン)は3―5で敗戦。阿部慎之助監督(46)は「『勝っていい報告をすることしかできない』と選手にも言ったし、みんな頑張ってるんだろうけどね。結果が出ない人はしっかり現実を受け止めてやってほしいなと思います」と肩を落とした。
現場はシーズンに専念する一方、長嶋さんの自宅には緊急帰国した松井氏や高橋由伸氏、中畑清氏らが弔問に訪れた。その中で報道陣に応対した松井氏は「長嶋監督と生前に約束したこともあります。今はお話しすることはできませんが、その約束を果たしたいなと思います」と知られざる思いを初めて明かした。
「約束」の内容を明らかにすることはなかったが、松井氏にはかねて監督就任への待望論も根強い。それだけに「将来的な現場復帰を志す声なのでは」と捉える球界関係者も少なくなかった。
何より球団側には、長嶋さんと対面した直後の決意表明とも受け取れる松井氏の発言は衝撃的だったようだ。「松井さんが自らそういった発言をされることの意味は大きいし、重みのある言葉であることに間違いない」(球団関係者)。以前から報道陣に将来的な古巣復帰を問われても「僕よりふさわしい人がいる」などノラリクラリとはぐらかしてきた。だからこそ、何か意を決したかのような言葉に驚きを隠せなかった。
振り返れば、松井氏の発言もかつてとは変化しつつある。今年1月にテレビ放映されたイチロー氏との対談企画では「長嶋さんが喜ぶことはしたいな、と。そこが一番かな。長嶋さんに一番愛情を注いでもらってお世話になったわけだし、長嶋さんが元気なうちに(自分の)元気な姿を見せたいという気持ちはありますね」と発言。これを受け、山口オーナーも「そういうこと(現場復帰)を言ってくれているのかなと私は受け止めてはいますけれども。(将来的な監督就任は)そういうふうになるといいですよね」と期待を口にしていた。
もっとも、師弟の間で交わされた「約束」の詳細は不明のままだが、今後も松井氏の動向が注目されそうだ。












