阪神は3日の日本ハム戦(エスコンF)に1―0の辛勝で4連勝。連日のように続くタイトな接戦をこの日も制し、貯金を今季最多の11にまで伸ばした。

 ミスタープロ野球・長嶋茂雄さんの死が報じられた、日本球界にとっての「特別な一日」。試合開始前に「今日の一日というものは、さらに真剣に取り組まなければならない。先輩方に恥じぬようなゲームができるように必死に頑張るだけ」と語っていた藤川球児監督(44)は「中身が濃く、難しいゲームをみんなで取ってくれた」と充実感をにじませた。

 相手先発・古林はアクシデントに見舞われ3回途中で降板。だが、そこから6枚の中継ぎ投手を惜しみなく投入し続けた敵将・新庄監督の用兵には「展開的に〝先に動かれた〟というものを感じながらのゲームだった」との印象を抱いていたと試合後に明かす。不安定で紙一重の〝勝負のアヤ〟をヒシヒシと感じながら、自身初となる交流戦のタクトを振った。

 それでも最後までゲームの流れを相手に握らせずに済んだのは、12球団屈指の陣容を誇る投手陣の奮闘があってこそ。先発・才木は再三のピンチをしのぎながら、99球で8回を無失点。最終回のマウンドを託された石井もベンチの信用に応え相手打線の反攻の芽を断ち切った。

 スコアだけ見れば薄氷の勝利。だが、パ首位のチームを相手にしても、確かな地力の強さを印象付けるには十分な一戦だった。