阪神の木浪聖也が31日の広島戦(マツダ)で決勝打を放ち、2―0の接戦を制した。

 相手先発・床田に5回一死まで無安打に抑えられながらも、ヘルナンデスの右前ポテンヒットから二死一塁の場面を演出。ここで木浪が2球目、カットボールを左中間に弾き返した。打球は鋭い球足で前寄りに守っていた中堅・中村奨の左を抜け、その間にヘルナンデスが生還した。

「あの一本、すごく大きかったですしモーチョ(=ヘルナンデス)も頑張って走ってくれた。大竹にも先制点を取ってあげたいという気持ちと、あの場面は自分で終わるより大竹まで回したいという思いも強かったので」。少しでもゲームの流れをよくしたい。木浪の気持ちが試合を動かした。

 このプレーを藤川監督は素直に褒めたたえた。「ヘルナンデス足早かったですね。木浪がストライクゾーンに来た球を積極的に打つということをしっかりしてくれたからこそいい結果になった。床田投手にしても、もまさかあそこから1点入ると思ってなかったと思うんですけどね」。マツダスタジアムで3戦連続完封と好調だった床田から1点をもぎ取った事実は大きかった。

 試合は9回まで1―0の展開で動き、9回は大山の適時打でリードを2点に広げた。その裏は前日に25球投げた守護神・岩崎を休ませ、石井が1回無失点で今季2セーブ目。3カード連続の勝ち越しで貯金を今季最多の9とした藤川阪神。セ・リーグ首位のまま交流戦に突入することも確定したが「それは良かったです。まだまだですけど」と、虎の将に全く油断した様子はなかった。