そろそろ止めたい〝ジンクス〟だ。広島は27日の巨人戦(富山)に2―1で競り勝ち、2位に浮上した。

 先発した玉村昇悟投手(24)は6回途中まで4安打1失点の好投で、今季2勝目。福井県出身の6年目左腕にとって、この日がご当地でもある北陸での初登板だった。親族も応援に駆けつけた中、2001年生まれの巨人・井上との〝同学年対決〟も制し「よかったかなと思います」と胸をなで下ろした。

 その玉村には大きな期待もかけられている。高卒で広島に入団した左腕では、1965年のドラフト制導入以降、誰も成し遂げられていない2桁勝利だ。

 かつては通算148勝、138セーブを挙げた大野豊や139勝の川口和久、現在は昨季まで2年連続で2桁勝利をマークしている床田らのサウスポーが名をはせた。だが、球団史に残るほど大成した日本の左腕は大卒か社会人での入団。60年が経過しても高卒左腕は「壁」を破れていない。

かつては高卒左腕だった球団広報の河内貴哉氏
かつては高卒左腕だった球団広報の河内貴哉氏

 高卒出身の元左腕で2004年に8勝を挙げ、現在は球団広報を務める河内貴哉氏(43)も「今年の玉ちゃんなら、やってくれそうな気がしています」と〝自分超え〟を期待してやまない。

 昨季の玉村は4勝ながら2完投。飛躍への土台を築き、今季は年間を通じてローテーションを守り、初の規定投球回に到達することを目標に掲げている。現状では2勝4敗で黒星が先行してしまっているものの、7試合で37回1/3を投げ、先発陣の一角として奮闘を続けている。

 このまま結果を残し、目標もクリアできれば、球団史上初の快挙達成にも近づきそうだ。