【赤ペン!赤坂英一】プロでこんなにも伸び悩むとは思わなかった。中日にドラフト1位で入団した7年目・根尾昂投手(25)と6年目・石川昂弥内野手(23)。今年こそは主力になると期待された2人が、依然二軍でくすぶっている。

石川昂弥は二軍戦では好調だが…
石川昂弥は二軍戦では好調だが…

 根尾は二刀流から投手一本に絞って4年目の今年は中継ぎに専念。二軍で9回2/3を投げて防御率0・00、昇格した一軍で3試合連続無失点と当初は結果を出した。が、20日のDeNA戦では2回2/3を投げて5安打5失点と炎上し、二軍へ逆戻りである。

 プロ入りする前、根尾が初めて注目を集めたのは、飛騨高山ボーイズにいた中3の頃だった。三塁を守って左翼への長打を外野手より早く捕ったとか、投手としてナゴヤ球場の試合で146キロを叩き出したとか、さまざまな伝説を作り「スーパー中学生」と呼ばれた。

 当時、根尾を追いかけていた元投手の中日関係者も「身体能力は化け物クラス」と舌を巻いた。だが、根尾を自らスカウトした大阪桐蔭・西谷浩一監督は当時、こんな懸念を口にしている。

「根尾がスーパーともてはやされていることには違和感を覚える。彼にはまだまだ勉強して、修正しなければならない課題がたくさんあるから」

 プロの世界は身体能力だけでは生き残れない。根尾は今、それをきちんと理解しているのか。

 一方、石川昂は「今年の開幕4番」と井上監督が明言。しかし、13試合で打率1割6分、0本塁打、3打点と結果が出ず、打順降格もベンチへ下げられることもなく、いきなり二軍落ちとなった。

 石川昂は愛知県半田市出身で、地元の少年野球チームにいた小学生の頃から中日OBの注目の的だった。小6でドラゴンズジュニアに入る際は、監督の元外野手・音重鎮氏が視察に来たほど。

 高校は父親の尋貴さんと同じ愛知の私学4強の一角・東邦に進学。当時の森田泰弘監督は「昂弥には、ファンが見てワクワクするような本物のスターになってほしい」と語っていた。その意気込み通り、石川昂を主砲兼エースとして、3年春のセンバツの胴上げ投手に育て上げている。

 しかし、プロでは肩やヒザのケガにも泣かされ、いまだ真価を発揮できていない。中日OBの中には「石川昂はもともとおおらかな性格。本人よりも首脳陣や球団が4番にこだわりすぎだ。もっと気楽な打順でノビノビとバットを振らせたほうがいい」という声もある。

 実際、二軍戦では連日打撃好調だ。井上監督も再考のしどころだろう。