阪神は25日の中日戦(バンテリン)に5―1で快勝。カード勝ち越しを決め、首位の座を守った。

 この日の試合開始前に行われたメンバー表交換では、審判団が藤川球児監督(44)と中日・井上監督に対し、前日24日のカード第2戦の9回に発生した「ジェスチャー問題」についての説明が行われる一幕もあった。

 審判団を代表し、試合終了後に報道陣の取材に応じた福家審判員は「渡辺諒選手への3―2からの8球目のジャッジの際に、口ではボールと宣告しながらストライクのジェスチャーをしてしまい両チーム、ファンを混乱させてしまったことをお詫びしました」と説明。井上監督の抗議はストライク&ボールへの異議申し立てではなく、あくまでも曖昧になってしまっていたジェスチャーに対する確認だったと強調した。

 その上で「両監督ともにストライク&ボールへの異議申し立てが(野球規則上)できないことは認識されていた。ただ、藤川監督からすれば(ストライク&ボールへの)抗議と捉えられる余地はあったと思う。それは我々の不手際があったからだと認識している」と語った。メンバー表交換および、審判団の説明は終始なごやかな雰囲気で行われた。

 藤川監督もゲーム後の記者応対で、自身の心境を報道陣に対し、説明した。

「自分自身は全く感情的にはなっていないということをお伝えしておきたい。冷静に丁寧に、昨日の段階では話していたと思っていたんですけど」と前置きした上で、「井上監督としてはストライク&ボール(への抗議)ではなかったとのことでしたが『タイガースベンチとしては、何が行われているか分からなかったんです』という話をした。もちろん全然怒ってはいないので」と当時の立場と心境を説明した。

 続けて「普通のことを言っているまで。メディアの皆さんは楽しくやってくださっていますけど、自分たち現場はお互いにリスペクトをもってやっている。ただそれだけのことです」と語った虎指揮官は、審判団や井上監督との間に〝遺恨〟が一切ないことを重ねて強くアピールした。