阪神・藤川球児監督(44)が、25日の中日戦(バンテリン)前のメンバー表交換時に、約3分間、中日・井上一樹監督(53)や審判団と言葉を交わした。
最後は笑顔で握手を交わし、帽子をとって一礼すると、スタンドからは拍手が送られた。前日25日に起こった〝疑惑の判定〟への抗議を藤川監督は問題視していたが、福家審判員ら審判団から何かしらの説明があったとみられる。
事の発端は、前日25日の2点を追う9回の攻撃だった。先頭の代打・渡辺は7球粘った末に、際どい低めの直球を見送った。小林球審の右手も上がりかけたかのように見え、渡辺も振り返って確認。最終的にボールと判定され、一塁へ向かった。
その瞬間、中日・井上監督がベンチを飛び出して球審にジェスチャーを交えながら抗議。当然判定が覆ることはなく、最後はベンチに引き下がった。
渡辺の四球から好機をつくった阪神は、近本の遊ゴロの間に1点を返し、なおも二死二塁。一打同点の場面で打席に立った中野だったが、フルカウントからまたもや際どいインコースの直球を見逃し、このボールはストライク判定となった。中野は不満そうな表情を浮かべ、その場に立ち尽くしたが、無念のゲームセットとなった。
井上監督は球審の紛らわしいジェスチャーについて抗議したとした一方で、藤川監督の受け取り方は違った。「最後の先頭バッター・渡辺諒のところで井上監督が(球審に)抗議されて。ストライクボールで抗議するのは禁止なんですけど、それがあった中での最後の中野の1球だったので。それだったら自分たちも抗議しに行きますよ。審判の方はリスペクトしますけどね」とキッパリ。
さらには、「普通ではボールゾーンだと思います。人としての感情が入っているとすれば、僕は感情は入らないですけど、抗議に対するモノが出たとすれば、フェアなのかどうか」と疑問を呈していた。
試合を決定づける一球が〝帳尻合わせ〟とも受け取られかねないストライク判定に、静かに怒りを滲ませながら球場を後にしていた。












