やはり何かを持っている男なのだろう。広島が15日の巨人戦(マツダ)に5―1で勝利。その立役者は1点を追う6回一死から、自身初の逆転満塁本塁打を放った小園海斗内野手(24)だ。
今月4日には新井監督から「弱い姿が見えたので」とスタメンから外されるなど、苦しい時期を乗り越えての劇的V弾。お立ち台では「つらい時期もあったけど、今日打ててよかった」と感慨に浸った。
この日の試合前には、海の向こうから大きな刺激を受けていた。今季からドジャース入りした韓国代表で、実は親交のあるキム・へソン内野手(金慧成=26)がアスレチックス戦で待望の1号アーチ。2人は2023年秋の国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で、それぞれの代表に選出されたことをきっかけに親交を深め、現在も交流を続けている。
1歳年上の韓国の先輩プレーヤーからは、同大会の決勝後に「また代表戦で戦うことができたらいいですね。今度は(26年の)WBCで会いましょう!」と声をかけられ、小園が「さらに高いレベルを目指そう」と志す契機となった。同じ内野手として尊敬の念を抱く先輩の記念弾に、小園も試合前に「(テレビで)見ていました。すごいですよ。僕も負けないように頑張ります」と大いに奮い立たされていた。
試合後には、祖父・義光さん(享年81)を13日に亡くしていたことも告白し「今日は本当にパワーをもらった。野球を始めるきっかけを作ってくれたのがおじいちゃんだったので」。亡き祖父にささげる一発にもつながった。
WBCは来年3月に開催される。まずは侍ジャパンに選ばれなければ、世界も体感することもできない。「そのために今、頑張っている」と話す背番号5。世界一を争う舞台で再会するためにもさらなる高みを目指す。












