西武は14日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に3―1で勝利。首位・日本ハムに続く20勝到達で貯金を「4」に戻した。

 先発した昨年の新人王・武内は5回89球、4安打1失点。苦しみながらも今季初登板初勝利をマークした左腕を援護したのは、ドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手(22)だった。初回の第1打席で初球を振り抜き、プロ1号となる先制&決勝ソロ。出場27試合目、108打席目で飛び出した一発に渡部聖は「甘いボールは狙っていこうと。正直そろそろ打ちたいなと思っていました」と喜んだ。

 この試合で規定打席に到達。打率3割3分3厘でいきなりリーグ2位に浮上した。開幕からの1か月半を「内容の濃い1日が続いている。いい時も悪い時もあるんですけど、一つひとつ勉強して成長していきたいと思います」と冷静だ。

 確かにうまくいかない時はある。先週の6試合では4試合で無安打。いよいよ〝プロの壁〟にぶつかったとみられたが、何とか持ち直すところも並の新人ではない。

 仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)は「相手がここに投げていれば大丈夫でしょうという感じで投げていない。ここが攻めどころだと思って一生懸命投げている。聖弥もそんなに深刻にはなっていないので大丈夫」と不安を一掃していた。さらに、新人離れした内面の成熟ぶりも〝強み〟に挙げていた。

「ちゃんと考えたことを一本筋を通してやるヤツなので、フラフラと感情に流されるようなタイプではない。そういうところはすごいと思うし、どんな時でも常に会話ができる。若いとゲームの中でカッとなって投げやりになることがある。そういうことが彼にはない」

 まるでベテランのような思考力で新人王レースのポールポジションに立ち続ける渡部聖。まだまだ快進撃が続きそうだ。