阪神・中野拓夢内野手(28)が13日のDeNA戦(新潟)に「2番・二塁」で先発出場し4打数3安打1四球。延長12回に1―1のドローで決着したタイトな投手戦の中、両軍唯一となる猛打賞をマークし、好調ぶりをアピールした。

 虎不動の2番打者は今季の全36試合に出場し、リーグ3位の打率3割1分8厘と絶好調。出塁率4割3厘(同1位)、23得点(同2位)とチームのチャンスメーカーとして存分に機能している。

 その一方で4月上旬までは打率1割台と状態が上がらず、苦しんだ時期もあった。そんな背番号51をよみがえらせたのが、和田豊一・二軍打撃巡回コーディネーターの助言だった。

 日々の試合前練習でティー打撃を行う際に、会話を挟みながらみっちりと指導を受け、中野は「自分が今どうなってるかを和田さんに言ってもらって〝今いいよ〟とか〝こうした方がいいよ〟とアドバイスをもらっています。そこ(ティー打撃)で修正してから、フリー打撃に入っています」と打ち明ける。

 その中でも打撃に対する意識の変化が復調に効果的だったという。

「最初の頃は引っ張ろう、引っ張ろうっていう気持ちが強くて、逆方向に打ててなかったので。和田さんに言われて、センターから逆を意識しながら引っ張る打撃に変えようと思って取り組みました」

 和田コーディネーターも「アイツにとって去年が納得できる数字(打率2割3分2厘)じゃなかったし。強引になって遠くに飛ばそうという気持ちもあったと思う」としつつ「それが本来の形を崩してしまってたから。一昨年の形に近づけて、さらに進化しようということでやってるね」と話していた。

 チームも首位をキープしているだけに、頼れる2番打者が虎打線をけん引し、このまま独走といきたいところだ。