阪神・高寺望夢内野手(22)が13日のDeNA戦(新潟)で、価値あるプロ初本塁打をマークした。
貴重な一発が飛び出したのは0―1の9回二死無走者の場面だ。あとアウト1つで敗戦が決まる崖っぷちで起死回生の同点アーチを放った。相手3番手・入江が1ボールから投じた内角低めへの直球を振り抜くと、打球はライナーで右翼ポール際に突き刺さった。「直球がいい投手なので、振り負けないようにスイングしていこうと思っていました。(打球がスタンドに)入って追いつけたので、まだ9回裏ができると思ってよかった」。コメントも初々しい若虎の一発でチームは黒星を免れ、延長12回まで戦って引き分けた。
高寺はこの日が今季初スタメン。プロ入り初めて遊撃での先発出場だった。左下肢の軽度の筋挫傷で登録抹消された小幡の故障離脱の影響だが、チームの危機をチャンスとばかりに若い力で穴を埋めた。
藤川監督は高寺に愛情ある言葉を向けた。
「いつあるか分からないチャンスですけど、自分だったら、自分だったらと置き換えて(ベンチから)見ていたんでしょう。彼も高校から入ってきてなかなか出るきっかけががなかったけど、下積みがあったので泥くさくてもやろうとするところとかね。タイガースで活躍するには年月がかかった部分もあると思うんで。今日は彼にたくさん話を聞いてほしいなと思います。まだまだですけどね」
そうクギも刺しながらも、ブレークするまでに時間がかかった自分自身の現役時代を重ねたのかもしれない。
長野・上田西高出身の高寺は関西よりも近い新潟に両親を招待していた。「初ホームラン。お母さんの前で打てたのでよかった。(記念球を)送ろうと思います、実家に」と笑顔をはじけさせた。
ただ、試合が終われば記念弾も過去の話。シーズンがこれで終わったわけではない。「ここからがスタートだと思うので、もっと打てるように頑張ります」。まだまだ続く長いシーズン、高寺の成長はチーム力の底上げにつながるはずだ。













