NBAグリズリーズの河村勇輝(24)を育てた福岡第一高校校長代理で男子バスケットボール部監督の井手口孝氏が新著「できるさ。 いちばんいいものを伸ばす力」(青志社)を先日、刊行した。
井手口氏は、1994年に福岡第一高校男子バスケットボール部を創部し、生徒と部員とチームの育成を第一に、今も日々奮闘している。
著書で井手口氏は「NBAメンフィス・グリズリーズとの本契約を目指しアメリカで日々闘っている河村勇輝は、私のかわいい教え子の一人だ。私の学生時代には夢にも思わなかったNBAの舞台に彼は立ち、歓声を浴びているのだ」と喜びを記した。
その上で「NBAのデビュー戦には無条件に歓喜したが、よそいきのプレーをしていると私には見えた。現在、その下部組織のGリーグで経験を積んでいる真っ最中ではあるが、最近の彼のプレーを見て安心している。自陣からの速攻で、ドリブルで相手を一気に振り切り、右に左に首を振り、状況を把握し、右のプレーヤーの方に視線を送りパスを出すそぶりを見せつつも、逆方向の左の選手に見事なパスを供給した。〝マジック(マジック・ジョンソン)〟張りのパスだ。大丈夫! Gリーグでは、福岡第一の時と同じプレーができている」と評した。
また、世界最高峰のNBAは、力でいうと世界大会ベスト4以上の選手しか対応できないレベルだとすると、河村が主戦場としているGリーグは世界大会ベスト8レベルの選手が集まっていると例示。
井手口氏は「河村はすでにこのレベルはクリアしている。しかし、彼の挑戦はまだ始まったばかりで、彼の目標にはまだ到達していない。彼は昔から利口で課題が何かも、私が指摘するまでもなく分かっているはずだ」と鼓舞した。
同書では、教師としてコーチとして30年以上数千人の生徒たちと向き合ってきた経験から、選手のいいところを伸ばす井手口氏の指導法、教育論、伸びる生徒たちの共通点などが記されている。また、河村および福岡第一男子バスケ部のことも詳述されている。
井手口氏は「還暦を迎えてはや1年。昭和のいちばん元気のあった時代に青春時代を過ごした私の経験が、平成生まれで令和を生きている子供たちにどれだけ響くのか、少し不安だが楽しみでもある。この本が、子供たちと、みなさんの、いちばんいいところを伸ばすヒントや一助になったならば、私にとってこれ以上の幸せはない」と話している。











