世代交代は進むのか。広島は9日のDeNA戦(横浜)に延長10回の末、3―4でサヨナラ負けを喫した。
1点リードの9回一死から守護神・栗林良吏投手(27)がオースティンに同点適時打を許して試合は振り出しに。延長に入って4番手・森浦大輔投手(26)が林に中堅越えのサヨナラ二塁打を浴び、力尽きた。
試合後の新井貴浩監督(48)はセーブ失敗の栗林について「また次、頑張ってもらいましょう」と不動の信頼を口にし、奮起を促すにとどめた。
終盤の〝まさか〟で連勝は4でストップ。それでも5月はここまで4勝3敗とし、勝率5割を上回ってまずまずの成績としている。間もなくペナントレースが4分の1にさしかかろうとしているが、今月中に昨季までの主力が続々と故障から復帰予定なのも明るい材料だ。
2月のキャンプで右手を骨折し、開幕に間に合わなかった坂倉将吾捕手(26)もすでに復帰。その後は「5番・捕手」として全試合で先発マスクをかぶり、健在ぶりを披露している。そして近日中には3月の開幕カードで右足首を故障し、戦線離脱に追い込まれていたベテラン・秋山翔吾外野手(37)もいよいよ復帰する見込み。選手層が厚みを増すことは確実な情勢だ。
一方で秋山不在の間に新井監督は、このスポットをレギュラー獲りへの「チャレンジ枠」としていた。背番号9の離脱以降、近未来の主力育成も見据えた鯉将が「1番打者」で先発起用したのが、主に二俣翔一(22=14試合)、田村俊介(21=5試合)、中村奨成(25=8試合)。中堅守備においても、12試合に先発の野間峻祥外野手(32)に加え、前出の3人を競わせる形で、今季の命題とする次代の主力育成を想定し実戦経験を積ませていた。
昨季の秋山は1番で120試合、中堅手として121試合に先発。経験値と首脳陣からの信頼は群を抜く存在であることは間違いない。だが藤井ヘッドコーチは「秋山(のケガ)が治りました。『あ、センターどうぞ』っていうのは、ちょっと…。ポジションは渡さないって思わないとダメ」と口にし、若鯉たちのさらなる奮起を期待している。
二軍戦ではオープン戦中のケガで出遅れていたドラフト1位・佐々木泰内野手(22)も外野で出場するなど、若鯉は他にも続々と〝水面下〟から跳ね上がろうとしている。5月の赤ヘルは外野の生存競争が、さらに激化する予感が漂う。












