苦難の日々をどう乗り切るか。巨人が9日のヤクルト戦(神宮)に2―5で敗れ、2位転落。成長著しいヤングGらが奮起を見せる一方、主砲・岡本和真内野手(28)が「左ヒジじん帯損傷」で長期離脱に追い込まれるなど、開幕から約1か月にしてチームは窮地に立たされている。そんな阿部巨人に対し、本紙専属評論家・伊原春樹氏が緊急提言。危機を救うキーマンにベテラン・坂本勇人内野手(36)の名前を挙げた。

【新鬼の手帳・伊原春樹】やはり岡本の離脱は痛いね。どこのチームも誰かしら、主力が欠けてしまうのがペナントレースだけれども…。ただ、(ケガの発端となった)一塁守備での走者との交錯はよくあることではある。自分が指導している社会人野球のチームでも、三塁に不慣れな選手が送球をそらして捕球した一塁手が走者とぶつかってしまう、今回と全く同様のケースがあった。一塁手はヒジをやってしまい、当初は数か月で「大丈夫です、行けます!」と言っていたけど、結局痛みが引かずに約1年間休養する事態となった。

 岡本も復帰まで3か月がメドと聞いたけれども、先の長い選手だし、少しでも不安があるなら、焦らずにしっかりと休養してほしいね。

 そんな中で(坂本)勇人は、何とか岡本の穴を埋めようと奮起している。二軍調整中に心配になり「勇人、大丈夫か?」と電話をかけたんだけど、その時は「打てません…」と珍しく弱気だった。ただ、今日の試合でも長打(2回一死の第1打席で左翼への二塁打)を打ったように、本来はこれだけのことは簡単にできる選手ですからね。開幕からヒットがなかなか出ない日々が長く続くと、どうしても焦りが出てくるし、打席でも冷静さを欠いてしまう。今回の勇人はそうなってしまっていただけであって、心配する必要は全くない。岡本の穴をすべてカバーすることは難しいにしても、それに近しいことは彼なら間違いなくやってくれますよ。

 余談ではあるけど、グラウンド外では「オンラインカジノ問題」も話題になってしまっているけれど、彼ら(オコエ、増田大)はかなり早い時期に自分から球団に名乗り出たんでしょう? もちろんやってしまったことは良くない。でも、それなら球団ももうちょっと早く名前を公表してあげれば、シーズン中に騒がすこともなかったんじゃないかな、と少しかわいそうに思えたよ。そもそも元をたどれば、これは政治家や国が一番悪いんだけれど…。その話をすると脱線してしまうからやめましょう。

 とにかく、やはりチームの今後の動向を握るキーマンは、勇人しかいないでしょう。大変な状況は続きますが、投手陣は戦力が整っていますし、阪神やDeNAとの優勝争いに食い込んでいくことは間違いないでしょう。(本紙専属評論家)