2026年ミラノ・コルティナ五輪は、フィギュアスケート団体で日本が史上初の金メダルを目指す戦いとなる。アイスダンスが悲願達成のカギを握る中、〝あずしん〟こと田中梓沙(19)、西山真瑚組(23=ともにオリエンタルバイオ)が単独インタビューに応じ、大舞台への思いを明かした。今季はライバルの〝うたまさ〟こと吉田唄菜、森田真沙也組(ともに木下アカデミー)に屈したが、勝負のシーズンへ向けて巻き返しを宣言した。
――今季は田中が右肋骨をケガした影響で、練習ができない時期が続いた。現在のコンディションは
西山 去年は練習できていなかった期間が本当に長かったです…。今季は四大陸選手権でシーズンが終わってしまったけど、そのぶん練習に時間を割くことができているので、ある意味よかったのかなとプラスに考えています。
田中 去年からなかなか練習が思うようにできない時期の方が多かったけど、四大陸選手権が終わってから1か月くらいリフトなどを我慢して過ごしていたら、だいぶ良くなってきました。ようやく新しいリフトだったりの練習が積めるようになってきたので、少し安心してます。
――世界選手権にはライバルの〝うたまさ〟が出場したが、フリーダンス(FD)に進めなかった
西山 いろんな思いがありながら見ていたけど、もちろん第一には悔しい思いがありました。やっぱり自分たちがあの舞台に立ちたかったです。だけど、立てなかったのは自分たちの責任でもあるので、それは受け止めないといけないと思っています。
田中 小松原美里さん、尊さん組、村元哉中さん、高橋大輔さん組が引退して、次は自分たちの番だったのに、まず練習ができなかった…。今季はその差が出てしまって、自分も世界選手権に出たいなと思ったし、悔しいなという気持ちがありました。
――世界との差はどう見るのか
西山 ポジティブに言えば伸びしろがいっぱいだけど、悪く言えばまだまだという感じ。現段階で日本一の〝うたまさ〟ですら世界選手権のFDに進めなかったけど、僕たちが頑張ることで〝うたまさ〟も上手になってくるだろうし、高め合うことで日本のアイスダンスのレベルがどんどん上がっていくのではと思っています。
――ミラノ五輪の団体金メダルを見据えるにあたり、アイスダンスで1つでも順位を上げたいところだ
西山 やっぱり金メダルの色を左右するのは、アイスダンスの活躍次第だなと思っているけど、現状では個人戦のアイスダンスの枠すらまだ取れていないのが、今の日本のアイスダンスの実力。とにかく迷惑をかけないことが、第一優先みたいな感じだと思うので、本当にベストを尽くすしかないし、とにかく成長してベストを出すしかない。自分たちは崖っぷちの状況にあるので、本当にやれることを全部やるしかないと思っています。
田中 まずは〝うたまさ〟との差も少し開いてしまっているので、1試合1試合がすごく大切になってくると思っています。練習も試合も気を抜かないことを意識して、確実に1個ずつでもいいから、必ず毎日前に進んでいくという思いで頑張りたいです。
――ちなみに来季の振り付けは
西山 一応FDはつくり終えていて、リズムダンス(RD)は5月にカナダに戻ってからつくるけど、音楽も全くアイデアも浮かんでいない状況なので、ここから頑張って考えないといけない状況ですね。それに先生の中でも戦略があると思うので、先生とも相談していきたいと思います。
☆たなか・あずさ 2005年10月29日生まれ。京都府出身。7歳でスケートを始める。シングル選手として21年全日本選手権に出場。23年5月に西山とカップルを結成し、アイスダンスに転向した。
☆にしやま・しんご 2002年1月24日生まれ。東京都出身。6歳でスケートを始め、17年からカナダ・クリケットクラブを拠点に活動。一時はシングルとアイスダンスの二刀流で活動していたが、現在はアイスダンスに専念。カナダ・モントリオールのアイスダンスアカデミーで田中と練習に励んでいる。












