陸上女子800メートルで日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が、世界選手権(9月、東京)出場に大きく前進した。

 静岡国際(3日、静岡・エコパスタジアム)の同種目タイムレース決勝では最初の1周を約59秒で通過。「58秒で入るつもりだったけど、リラックスして(ペースメーカーが)いいペースで走ってくださった」と軽やかな走りを見せたが「ラスト100メートルで脚が動かなくなった」と後半に課題を残す形となった。それでも2分0秒28の好タイムで2連覇を達成。世界選手権の開催国枠エントリー設定記録(2分0秒99)を突破した。

 1つの壁を超えたものの、世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)にはまだ届いていない。「(4月の)金栗記念の時はまだ時間がかかりそうだなと思ったが、今回の静岡で少しずつ近づいてきているかなと。このまま体調もコンディションも崩すことなくレベルを上げていけたら」と現在地を分析した上で「1周目の部分で少し早いリズムで入って、2週目は今日ぐらいの感じで持っていって、ラストに上げられたら(1分)59秒切りも見えてくるかなと思う」と展望を語った。

 世界選手権前には5月末のアジア選手権(韓国)に出場予定。「いい記録を出せるようにという部分と、日本チームに貢献できるようにという部分と、そして(東大阪大)敬愛代表として出るので、しっかりいい姿を見せるようにしたい」。シニアカテゴリー初となる日の丸を背負う一戦で、さらなる弾みをつけることはできるか。