ドジャースの看板男・大谷翔平投手(30)を巡って、過去に水面下で進行していた涙ぐましい争奪戦の一端が明かされた。その主役はナ・リーグ西地区のライバルであるサンディエゴ・パドレスのAJ・プレラーGM(47)だ。
米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」が23日(日本時間24日)に報じたところによれば、プレラーGMは大谷を獲得するために「日本語スピーチ」という異例の手段にまで打って出たという。
大谷は2023年オフにFAとなり、MLB史上最高額となる10年総額7億ドル(約1070億円)の契約でドジャースに入団。だがその裏で、プレラーGMは大谷の心をつかもうと必死だった。ポッドキャスト番組「The Show」に出演したプレラー氏は「大谷に〝ホーム〟を感じさせるため、日本語でプレゼンテーションを行った」と告白。慣れない母国語を丸暗記し、通訳を介さずに〝魂のスピーチ〟を試みたという。
しかしプレラー氏の努力もむなしく、大谷はパドレスではなくドジャースを選択。同氏が自身の見解として明かしたところによると、その決断には「後に入団することになる山本由伸や佐々木朗希らジャパニーズニューカマーとの共闘シナリオ」や「巨額契約の後払い構造」など複数の要因が絡んでいたという。プレラー氏は「フラストレーションはあったが、悔いはない。翔平と競い合える今の関係もまた誇らしい」と胸を張った。
実は、プレラー氏は過去にも大谷をめぐる獲得競争に挑んでいた。エンゼルス入団前の2017年オフ、さらには2023年夏のトレード期限直前にも動いたが、いずれも成立せずじだんだを踏んだ。その度に「本当に自分はこれでいいのか」と自問したと語る。それでも23年オフに敢行した日本語スピーチ作戦は、自分なりの「集大成」だった。
パドレスは昨オフもFA市場でフアン・ソト外野手(26=メッツ)やブレイク・スネル投手(32=ドジャース)、佐々木朗希投手(23=ドジャース)といった主力の獲得に失敗。一方で、ドジャースは大谷、山本、そして佐々木ら〝日の丸トリオ〟を擁し、球界の頂点をひた走っている。それでもプレラーGMは「ドジャースはMLBの基準を引き上げた存在」と謙虚な姿勢を貫き、最大限のリスペクトを示した。
23日現在でチームは2位・ドジャースに1ゲーム差をつけ、ナ西地区首位。〝日本語で愛を叫んだ〟プレラーGMは今、大谷とドジャースに敬意を表しながらも宿命のライバルとして「LA潰し」に心血を注ぐ。












