単独最下位に沈むソフトバンクは22日のオリックス戦(みずほペイペイ)に延長12回の末、5―5で引き分けた。試合は今季両リーグ最長4時間32分の死闘。9回二死から川瀬晃内野手(27)の2点適時打で追いつき、執念でドローに持ち込んだ。試合後、小久保監督は開口一番「展開的には負けゲームだったので、よく追いついた。欲を言えばサヨナラかと思ったけど、そうはうまくいかなかった」と振り返り、粘り強い戦いを見せたナインをねぎらった。

 8回から代走で途中出場したスーパーサブ・川瀬が存在感を放った。あと1球と追い込まれた9回二死満塁。カウント0―2からの8球目、マチャドの速球を右前へライナーで弾き返し、土壇場で試合を振り出しに戻した。かねて「頭から出たいのはみんな同じ。でも、チームに不可欠な役割がある。その働きを見てくれている人たちがいる。だからやりがいを感じるし、チームのために戦える」と矜持を示してきた27歳。食らいつくように初球から8球連続でスイングを入れ、崖っぷちで放った価値ある一本だった。

 チームは近藤、柳田ら主力に故障者が相次ぎ、開幕20試合を消化して7勝11敗2分けと苦しい船出となった。ただ、首位を走るオリックスとは今季4戦負けなし。連覇を目指す王者としては、価値あるドローを浮上のきっかけにしたい。