新日本プロレスに大激震だ。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(42)とBUSHI(42)が退団することが16日に発表された。

 今年1月31日に満了した所属選手契約を更改せず、フリーとして出場を続けてきた内藤だったが団体との交渉がとうとう決裂。盟友のBUSHIも退団を申し出て、2人が5月4日福岡大会を最後に団体を去ることとなった。

 日本を代表する人気レスラーの契約問題は、今月に入って表面化。1月30日から始まった契約更改で保留を重ね、2月1日以降は事実上フリーとして出場を続けていたことが本紙の取材で明らかになっていた。

 関係者の話を総合すると、内藤は4月3日に行われた4回目の契約更改で正式に退団を申し出。団体はその後も慰留交渉を続けたが、16日未明に了承され同日中に発表されることが決定した。

 内藤は5月4日福岡大会が現時点での新日本ラストマッチとなる。今後に関しては未定と見られるが、プロレス界トップの人気を誇るだけに国内外の団体から熱視線が送られることは間違いない。

IWGPタッグ王座を奪取した高橋ヒロム(左)内藤哲也(2025年2月)
IWGPタッグ王座を奪取した高橋ヒロム(左)内藤哲也(2025年2月)

 さらに内藤の決断を受け、LIJの盟友・BUSHIも新日本を去ることとなった。BUSHIは一度は今年の所属選手契約を結んでいたが、内藤と時を同じくして団体に退団を申し入れ認められた格好。2015年11月にLIJに加入した際に「俺は内藤に付いていくことにした」と残した言葉通り、今後も行動をともにすると見られる。内藤同様に5月4日福岡大会が最後の出場で、出場が発表されていた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(5月10日、千葉で開幕)は欠場となる見込みだ。

武藤敬司の引退試合の相手も務めた(2023年2月)
武藤敬司の引退試合の相手も務めた(2023年2月)

 内藤は退団危機が明らかになった際、昨年の契約更改時から選手の試合出場数の格差に関する疑問を投げかけていたことを明かしていた。学生時代から熱烈な新日本ファンで、2005年の入門テストでは「新日本プロレスへの思い、新日本プロレスへのこだわりは絶対に誰にも負けません」と自己PRした男にとって、疑問を抱いたまま中途半端な気持ちでリングを上がることには強い抵抗もあった。

「あの時(入門テスト時)と気持ちが違ってきてしまったのかなという感じはしなくもない中で契約するのも…というのも(保留している)一つの理由なんですかね」と複雑な胸中を明かしていた。

ファミレスでスネる内藤哲也
ファミレスでスネる内藤哲也

 6月には43歳を迎える。近年は右目上斜筋麻痺に悩まされるなど満身創痍の戦いが続いていた。今月に入り「残された時間には限りがあることも強く感じるし、変に不満を持って続けるより、自分の思うように動くのもいいかなっていう気持ちはありますね」とあらゆる選択肢を視野に入れ始めていた内藤が下した決断は、誰よりも愛した新日本プロレスとの別れ。内藤とBUSHIの動向、LIJの今後に大きな注目が集まる。

19年前…若手時代の内藤哲也(2006年)
19年前…若手時代の内藤哲也(2006年)