米プロバスケットボールNBAは13日、各地でレギュラーシーズン最終戦が行われ、グリズリーズの河村勇輝(23)が、本拠地のマーベリックス戦で華麗な〝背面パス〟でファンを魅了した。

 28分5秒のプレーで12得点、5リバウンド、5アシストといずれもキャリアハイをマークし、132―97の大勝に貢献。ポストシーズンに向けて主力を休ませた中、ベンチスタートの河村は、ビハインドの第1クオーター(Q)途中から出場すると、2本の3ポイントを決めるなど逆転の流れをつくった。

 すると第2Qには最大の見せ場がやって来た。自陣でボールを奪取すると、ゴールに背中を向けた状態で迷わず両手でノールックパスを送り出す。それがゴール前へ走り込んでいたマービン・バグリー三世のダンクへとつながる。ホームのファンは華麗なプレーに大盛り上がりだった。

 河村は2ウェー契約のため、ポストシーズンの試合に出場できないが、米メディア「Mスポーツ」はこの日のパフォーマンスを受け「今季の出場時間は限られていたものの、プレッシャーに強く、開花しつつある潜在能力を垣間見せることができた。自信と正確さをもって実行される彼の創造的なパスは、バスケットボール史上最も記憶に残るプレーメーカーたちをほうふつとさせる。才能は予期せぬ形で現れるものだということを思い出させてくれた」と才能を高く評価した。

 同メディアは「史上最も記憶に残るプレーメーカーたち」の名前は挙げなかったが、ジェイソン・キッドやジョン・ストックトンらパスセンスあふれる名ポイントガードのことだろう。河村はそのような領域にどこまで近づけるのだろうか。