〝鬼門〟復活で地獄の幕開けか――。巨人は13日の広島戦(マツダ)に3―5で敗れ、今季2度目の同一カード3連敗を喫した。3日に今季最大「4」あった貯金もあっという間に底を突き、借金生活突入で2位から一気に5位まで転落した。

 同点の5回にまさかのプレーが飛び出した。二死二塁の場面で小園が放った中前打を中堅手のヘルナンデスが後逸。ボールが無人の外野を転がる間に二塁走者の二俣だけでなく、打者走者の小園にも生還を許し、2点を勝ち越されてしまった。

5回、広島・小園海斗の打球を後逸する巨人・ヘルナンデス
5回、広島・小園海斗の打球を後逸する巨人・ヘルナンデス

 ただ、阿部慎之助監督(46)は「エラーしようと思ってしているわけじゃないからね。お互い必死の中でやっているから。本人が一番反省しているんじゃないですか」。致命的なミスを責めることはなかったが、守乱の一因は敵地の〝魔改造〟にもあるかもしれない。マツダスタジアムでは昨オフに9年ぶりとなる芝の張り替えが行われ、球場の照明も全て「LEDライト」に変えられた。そのため、昨季6勝5敗2分けで久しぶりに勝ち越したグラウンドではなくなっているのだ。

 今カード初戦(11日)の試合前練習で感触を確かめた主力選手の一人からはこんな声も上がっていた。芝部分での守備について「やりにくいですね」と即答し「打球(の勢い)が死んだり、(打球が)変な方向に行ったりするので。丁寧に確認しながら慣れていかないといけないですね」と悩ましげだった。

 確かに、ヘルナンデスが後ろにそらした打球は思いがけない方向にバウンドし、差し出したグラブをかすめていった。本人も「前で捕ろうと思ってアウトにするつもりでいったんですけど、ちょっとバウンドが変わってしまって、ああいう結果になった」と肩を落とした。

 同球場では2014年から23年まで実に10年間も勝ち越せなかった〝鬼門〟。昨季の勝ち越しでついに負の歴史に終止符が打たれたはずなのだが…。敵地の改修で再び潮目が変わってしまうのか――。