待望の古豪復活へ秘策は――。東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で7度の優勝を誇る明大は「紫紺の襷プロジェクト~Mの輝きを再び~」を発足。創立150周年を迎える2031年度にあたる32年箱根駅伝優勝を目指し、東京国際大などを率いた名将・大志田秀次新監督(62)を招へいした。経験豊富な指揮官は、25年箱根駅伝出場を逃したチームをどう立て直すのか。本紙の単独インタビューに応じ、箱根路制覇に向けた青写真を明かした。

 ――一度はオファーを断ったが、明大の指揮官に就任した

 大志田監督(以下、大志田)僕が東京国際大の監督を辞めた後に、明治の競走部をどうするかというパネルディスカッションに呼ばれて、改善点をいくつか僕なりに話をさせてもらったが、なかなか解決の方向にはいかなかった。自分が明治を立て直すんだったら、こういったことなのではないのかなとは考えていました。

 ――どのような形で選手たちにアプローチしていきたいか

 大志田 昔は勘と度胸だけでやっていたけど、時代は変わってきています。科学的なアプローチも上手に使いながら、例えば選手が「この靴いいよね」ではなく「なぜその靴がいいのか」「自分にはどんな靴が合うのか」など自分の体と相談して、選択できるようにすることが大事なのかなと思っています。

 ――直近は26年箱根駅伝出場&シード権獲得を目標に設定した

 大志田 達成できる可能性は正直100でもあるし、0でもあると思っています。

 ――どういう意味か

 大志田 こればかりは学生たちがどうしたいかじゃないですか。選手たちは立教大、駒大、青学大などの名前を挙げていたが、彼らとどうやって戦うのか。例えば私たちがいいメニューを与えても、選手に響かなければ結局何も生かせない。まずは「まだこれだけ伸びしろがあるよ」「まだお前たちにはこれだけの力がある」というのを気づかせることが、今後の進歩につながっていくと思っています。

 ――32年箱根駅伝優勝へのビジョンは見えているのか

 大志田 1年生のミーティングをやった時に、彼らが4年時に5位以内が最低限というところで話しました。やっぱり明治が箱根に出ないと、スカウティングにも影響するなと思っています。だから32年に優勝というところはまだはっきり言えないが「強い明治を取り戻そう」「強い明治にしよう」というのは選手たちとミーティングで話しています。

 ――具体的にはどういうチームか

 大志田 速いチームじゃなくて、強いチームですかね。