巨人の元エースで監督を務めた野球評論家・堀内恒夫氏(77)が、エースながら2戦未勝利の戸郷翔征投手(25)に苦言と助言を送り続けている。

 開幕投手を任された戸郷は5回4失点で勝敗つかず。4日の阪神戦(東京ドーム)は3回7安打3失点で降板を命じられ、今季初黒星を喫した。昨季は自身2度目となる最多奪三振のタイトルも獲得したが、今季はここまで4奪三振にとどまり、防御率も5・63と本来とは程遠い成績となっている。

 堀内氏が自身のブログに投稿していた4日の投球内容については「なにせフォークの落ちが悪い。阪神のバッターに完全に見切られていたよ」とバッサリ。好調時の戸郷の投球を「バッターがフォークを待っているところへ真っ直ぐが来るから打たれないわけさ」と評するが「フォークが悪いからといつもより真っ直ぐが多過ぎた。言い方を変えれば仕方なく真っ直ぐを投げた感じ。それじゃあ、戸郷の良さは出ない」と分析した。

 結果、右腕は63球でマウンドを譲った。阿部監督らの決断には「ベンチで見ていて『これはダメだ』と早々に見切りをつけたのだろう。俺もダメだと思ったよ」と同調。では、解決の糸口はどこにあるのか。堀内氏は「フォークは腕を振って投げなきゃダメ。今の戸郷はボールを指で挟んで低めに投げているような感じ。それじゃブレーキは効かないよ。自分のフォームを今一度、チェックしてほしい」と投げかけた。

 開幕戦では5回に先制の4点を献上しながら打線の猛奮起で黒星は免れた。だが、堀内氏は戸郷を大黒柱と認めるからこそ「先発の戸郷は最初っから悪かった。球のキレが悪い。フォークの落ちも悪い。1番悪い状態で出ていった。厳しい言い方をすれば『エースならば許されない』と言う状態ですよ」と当時も厳しい言葉をつづっていた。

 昨季15勝を挙げた菅野はオリオールズへ移籍。戸郷は投手陣をけん引していく立場だけに、早期の復調が待たれる。