これも試練か…。巨人・戸郷翔征投手(25)が4日の阪神戦(東京ドーム)に先発したものの3回63球を投げ、7安打3失点。チームは2―7と大敗し、自身も今季初黒星を喫した。

 初回早々にピンチを招き、一死二、三塁から森下の犠飛で先制点を献上。その後も悪い流れは断ち切れず1―1の3回には大山、坂本に適時打を浴びるなど4本の長短打で2点を追加され、早期降板に追い込まれた。

 阿部監督は戸郷の投球を「(制球は)甘いといえば、甘いけどね。打たれてるのはね」と苦言。その上で「相手の研究も大事だけど自分の研究もしてほしいなと。今日はいい勉強になったゲームになったんじゃないかな」とも続けた。

 今季も含め2年連続の開幕投手を任されたエース右腕が早くも苦境に立たされている。前回登板の3月28日・開幕ヤクルト戦(東京ドーム)でも5回4失点と振るわず。開幕から2戦連続で勝ち星なしの状況はさすがに楽観視できないだろう。

 そんな悩めるGのエースに手を差し伸べているのが、桑田真澄二軍監督(57)。同監督も現役時代の1988年と89年に2年連続で開幕投手を務めるなど巨人のエースとして一時代を築き上げた輝かしい経歴の持ち主であり、言わずと知れた〝レジェンド〟だ。

 戸郷の開幕戦登板について、桑田二軍監督は「開幕っていうのは、不安と楽しみが混ざり合った独特な雰囲気の中での試合なんでね。難しいところを責任持って投げたっていうところは、すごく評価できる」とあらためて分析。「慎重に慎重に…と、なり過ぎていたと思う。大胆さが彼の持ち味だから、もう少し大胆でも良かったんじゃないかな」と評した。

 加えて「大事なのはシーズン通して働くということ。年間通して活躍することが大事だからね。心配はいらないと思います」と、ほほ笑みながら戸郷に〝金言〟を授けている。

 この日の阪神戦登板でも残念ながら結果は出せなかった。だが、戸郷には「大事なのはシーズンを通して働くこと」というレジェンドの訓示を今こそ肝に銘じてリスタートを切ることが求められる。次回登板こそ快投を見せ〝Gのエース〟の底力を見せつけたい。