リーグ連覇と13年ぶりの日本一を目指す巨人が絶好のスタートを切っている。開幕3連勝を飾り、阿部慎之助監督(46)も「出来過ぎかなと思います」と驚きを口にしたほど。1日からは敵地バンテリンドームでの中日戦に臨むが、チーム内からは意外な理由から「6連勝もある」との声も出ている。

 文句なしのスタートダッシュだ。3月28日の開幕戦は延長10回にサヨナラ勝ちを収め、2戦目の同29日は13安打12得点の猛攻で快勝。3戦目の同30日も新戦力の石川から6投手の零封リレーでヤクルトをスイープした。

 昨季のV戦士に加え、甲斐やマルティネス、田中瑛らの新顔もそろって期待以上の結果を残していることも大きいが「地の利」も追い風を吹かせているようだ。

 チーム関係者の一人は「今年は花粉が例年以上にひどいし、選手たちも皆さんと同じように被害に遭っていますよ。でも、ウチはドームで開幕できたし、中日戦もドームだから練習中や試合中に花粉に襲われないのは結構大きいかもしれないですね」と指摘する。

 春先の悩みといえば、花粉の大量飛散。花粉症による一日の経済損失は「2300億円超」とも試算され、もはや国家的な問題にまで発展している。野球選手も例外ではなく、救援陣の大黒柱・高梨は「(2020年7月まで在籍した)楽天の時は屋外球場だったから、この時期はそれはもう大変でしたよ。巨人はドームだからそこはデカいかもしれませんね」と過去の経験を振り返りながら分析した。

 当然、どのチーム関係者もしかるべき予防策は取っている。橋上コーチは「毎年花粉症になるけど、年を食って反応が鈍くなったのか今年は意外と大丈夫」と自虐的に明かしながらも「それでも薬はちゃんと飲んでますよ。それが効いてるのかも」と万全。高梨も「フルーツをとると花粉症になりやすいと聞いてからフルーツ断ちしているんですけど、これが意外と効いてます」と試行錯誤を繰り返しているようだ。

 なお、阿部監督は「俺は花粉は大丈夫。けど鼻炎がある」とベクトルが異なる〝鼻問題〟に苦しんでいるようだが…。敵地のバンテリンも東京ドームと同じく屋内球場。屋外に比べれば、鼻水が止まらなくなる〝花粉症地獄〟に陥る心配は少ない。中日側と条件は同じながら心置きなく竜退治に向かえそうだ。