阪神は6日の巨人戦(東京ドーム)に1―0で快勝し3連勝。宿敵G相手に会心のスイープを決め、セ・首位に浮上した。

 勝利投手は高卒3年目左腕・門別啓人投手(20)。入団1年目から高い将来性を嘱望されてきた大器が巨人打線を相手に6回途中を5安打無失点と好投し、待望のプロ初白星を挙げた。

 力感のある直球と、緩急がよく効いた変化球がストライクゾーンのコーナーへ吸い込まれていった。ひとつ間違えれば被弾のリスクがすぐそこにある東京ドームでの戦いを終えた左腕は「(捕手の)梅野さんと話し合って高さだけは間違いないようにしました」と安堵の表情。ようやく手にした1勝について問われると「めっちゃホッとしました。長かったです。これでようやく周りから初勝利、初勝利とか言われなくなるんで。自分でも思ってたことなんですが(笑い)」と相好を崩した。

 守護神・岩崎から手渡されたウイニングボールは故郷の「両親に送ります」とのこと。これから長く虎のローテを支えていくであろう若武者が、プロとしての確かな足跡を、東京ドームのマウンドに刻んだ。

 価値ある1勝をプレゼントされた藤川監督も、試合後は目尻を下げながら孝行息子を称賛。「もしかしたら最後まで行けるんじゃないかという程の投球内容だった。ゲーム途中から変化球で空振りをとれるようにもなった」とゲームの中での修正能力の高さを評価した。

 最高の形で敵地3連戦を終えた藤川虎は、8日から待望の本拠地・甲子園へと帰還。心地良い春の上昇気流に乗り、首位街道を突き進みたい。