4月29日に現役を引退する〝女子プロ界の横綱〟ことセンダイガールズの里村明衣子(45)が、WAVEマットで躍動した。

 1日のWAVE新宿フェイス大会に参戦した里村は、同じガイアジャパン出身の後輩であるシン・広田さくらと激突。引退まで残り1か月を切り、カウントダウンも残りわずかになってきた里村は、この日現役最後のWAVEのリングに立った。

 試合開始のゴングがなると回し蹴りを放った里村だったが、広田に避けられ、ボ・ラギノールをくらって悶絶。そのまま3カウントを献上し、試合時間4秒で秒殺されてしまった。会場が騒然とし再試合となったが、またしても同じ技をくらい、試合時間7秒で3カウントを奪われてしまう醜態。昨年7月に引退を表明してから橋本千紘にしか敗北を喫していない里村が、広田に2敗を喫するというまさかの展開となった。

シン・広田さくら(右)の恐怖の必殺技ボ・ラギノールを食らってしまった里村明衣子
シン・広田さくら(右)の恐怖の必殺技ボ・ラギノールを食らってしまった里村明衣子

 再々試合開始のゴングが鳴ると、怒り心頭の里村が大暴れ。広田の必殺技「高田純次」をアンクルホールドで封じて阻止すると、WAVEファンから大ブーイングを浴びせられた。

 その後も広田のペースに飲まれ、再びボ・ラギノールをくらって窮地に。それでも立ち上がり広田を追いつめた里村は最後に側転式ニードロップからのデスバレーボムで完璧な3カウントを奪った。

 広田との最後のシングルマッチを終え、感慨深い表情を浮かべた里村は「29年一緒にたくさんのことを乗り越えてきたよね。彼女は自分にないものを全部持っていて、彼女が評価された時代には、私はずっと追い越されて悔しい思いもした。でも、このプロレス界は広田なくしては成り立たないぐらい大事な存在。いてくれることに感謝です」と笑った。

 隣にいた広田から「引退をしないって決めているので、リングを下りる人を見送るのは寂しさに押しつぶされそうになりました。でも、引退する4月に私と戦えて里村さんはいいスタートを切れたんじゃないかなと思います」と語りかけられた。

 23日にはシン・広田さくらの緊急自主興行「サクパラダイスへようこそ~最後に遊びましょ~」(新宿フェイス)で里村とシン・里村明衣子(広田)がタッグを組み、加藤園子&永島千佳世と対戦することが決定済み。里村は「次は同志として、やってやりましょう」と広田に呼びかけると、2人は握手して控室へ消えていった。