女子プロレスラーの本間多恵(38)が1日のWAVE新宿フェイス大会で、今年の10月に現役を引退することを表明した。

 本間はこの日、アクトレスガールズ時代の同期・尾崎妹加と組み、WAVE認定タッグ王者の宮崎有妃&櫻井裕子に挑戦。激闘を繰り広げた末、尾崎が櫻井から3カウントを奪い、王座を戴冠した。試合後、笑顔で尾崎と抱き合い健闘をたたえ合ったが、マイクを持つと本間の表情が緊張した面持ちに変わり「私、本間多恵は10月13日にここ新宿フェイスにおいて引退します」と現役引退を表明した。

 本間は2015年5月31日にアクトレスでデビュー。団体の中心選手として活躍し、19年12月にはアイスリボンでトライアングルリボン王座を初戴冠した。21年9月には「右膝前十字靱帯再腱手術」を経験し、同年12月にはアクトレスガールズのプロレス活動終了およびBeginningの解散に伴いアクトレスを卒業。その後、22年5月に復帰を果たすと、フリーとして各団体を盛り上げてきた。

涙ぐむ本間多恵(右)と尾崎妹加
涙ぐむ本間多恵(右)と尾崎妹加

 本間は今年のリーグ戦「Catch The WAVE」への出場を表明し「最後の最後まで最高潮のプロレスラーのままでいたいっていう気持ちがあったし、元々10年やるぞって決めてたので、いいタイミングかなと思って。いっぱいベルトを巻いたまま引退したら前代未聞だろうし、歴史にも残るかなと思ってるので、このまま2冠、3冠になって誰もやったことない引退をしたい」と語った。

 最後のリングは10月13日の乱丸フェスタの新宿フェイス大会になる。「プロレスに出会って一番豊かになったことは、明日の活力を得られることや笑顔になる瞬間。それに直結するのが私の中で乱丸フェスタでした。自分も泣き笑いして終わりたいし、周りの選手にも、寂しいけど幸せな涙のオンパレードで終えられたらいいな。そしたらプロレスからもらったものを、皆さんにも倍以上でお返しできるのかなと思ってます」。

 すがすがしい表情を浮かべた本間は「4月1日だけど(引退は)ウソじゃないです。このベルトを巻いたまま引退するから見に来てください」とファンに呼びかけた。