〝リベンジ〟への思いを激白だ。20日に開幕する競泳の日本選手権(東京アクアティクスセンター)に挑む男子の小方颯(21=イトマン港北)が本紙の単独インタビューに応じ、不退転の覚悟を口にした。2024年パリ五輪は200メートル個人メドレーで派遣標準記録に100分の1秒届かず、夢舞台への切符を逃した。当初は失意に暮れるも、28年ロサンゼルス五輪に向けてリスタート。次世代エースとして、日本競泳界をけん引する思いを明かした。
「あと1回、左手でかいておけば…」と今でも後悔はある。パリ五輪の代表を逃した直後は気持ちが乗らなかったが、パリ五輪男子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下知之(東洋大)の活躍が再び心を突き動かすきっかけとなった。
小方 僕が代表に入っていたら、同じ選手として活躍してくれるのはうれしかったと思うけど、代表じゃない目線で見ていたので「ちょっとやめてくれ」みたいな複雑な気持ちでしたね。うれしいような、悔しいような、感情が交差した気持ちだったけど、悔しい気持ちの方が大きかったです。でもこの経験のおかげでまた頑張ろうと思えているので、今思えば良い刺激になりました。
日本競泳陣はパリ五輪でメダル1個と大苦戦。ひと昔前は16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介氏、19年世界選手権男子個人メドレー2冠の瀬戸大也(TEAM DAIYA)と個人メドレー勢が日本競泳界を引っ張っていた。28年ロサンゼルス五輪を見据える上で、同世代の松下とともに個人メドレー勢で新たな時代を築いていきたいところだ。
小方 代表に入って、1人でも萩野さんや瀬戸選手のようなエースがいたら、チームの調子、雰囲気もどんどん良くなると思います。去年は松下選手がエースの立場だったと思うけど、その立場に僕もいきたいです。結果で周りを黙らせるという言葉が正しいかはわからないけど、僕も日本を引っ張っていきたいし、パリ五輪を逃したからこそ、絶対にメダルを取りたいという気持ち。何色でもいいから、とにかくメダルを目指してやっていくことが重要だと思います。
ロサンゼルス五輪でのメダル獲得へ、まずは25年世界選手権(シンガポール)の代表入りが1つのターゲットだ。日本選手権を経て、新たな一歩を踏み出すことはできるか。
小方 200&400メートルの個人メドレーで代表になって、記録的には200は1分56秒台、400は4分10秒を切ることを目標にしています。今年のうちにクリアできたら自信になるし、世界選手権は出られたら今は決勝に残るか残らないかぐらいのレベル。決勝に残ってしっかり戦うことが大事だし、世界の決勝で戦うことを意識しながら過ごしていきたいです。
☆おがた・そう 2003年4月28日生まれ。神奈川県出身。5歳から水泳を始める。全国高校総体(インターハイ)では19、21年に個人メドレーで2冠に輝き、初出場だった23年世界選手権は200メートル個人メドレーで8位入賞を果たした。24年パリ五輪への出場は同種目で派遣標準記録に100分の1秒届かなかった。マイブームはスイートポテトで、厳しい練習を乗り越える貴重なアイテム。173センチ、76キロ。











