競泳男子日本代表の小方颯(20=イトマン港北)が本紙の単独インタビューに応じ、個人メドレーでの〝下克上〟に意欲を見せた。長きにわたり世界の第一線で活躍する瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)の背中を追いかけてきたが、7月の世界選手権では200メートル個人メドレーで8位入賞。初の大舞台で得た自信を胸に、さらなる飛躍を目指す。
最高峰の戦いは、収穫と課題が見えたレースとなった。世界選手権200メートル個人メドレーの準決勝では、自己ベストの1分57秒06で5位通過を果たすも、決勝はタイムを落として8位。世界との差を痛感した。
小方 準決勝まではよかったけど、世界選手権で初めて予選、準決勝、決勝と3本泳いでみて、経験の差もあると思うが、3本目の爆発力は海外の選手と全然違った。決勝に残ることが目標で、準決勝で全てを出し切った感じだったので、海外の選手と比べると、余裕がなかったのかなと思う。2024年3月のパリ五輪選考会に向けて、3本目の爆発力という部分を意識して練習していきたいです。
決勝では、憧れの存在だった瀬戸との直接対決が実現。惜しくも敗れたとはいえ、小学時代から手本にしてきた大先輩の背中は、以前に比べて格段に近づいている。
小方 水泳を続けてきた中で、瀬戸選手に対する憧れの部分もあるが、22年12月のジャパンオープンの200メートル個人メドレーで初めて勝った時から、憧れ、夢の存在というよりも、いちライバルという思いを抱き始めた。まずはしっかり瀬戸選手に勝って「そろそろ世代交代だぞ」というのを皆さんに感じてもらいたいですね。
次世代の日本競泳界をけん引するポテンシャルを秘める小方は、少なくとも32年ブリスベン五輪まで現役を続ける意向。将来的なメダル獲得を目指す上で、パリ五輪は大事な一戦になると感じている。
小方 僕はできる限り競技を続けていきたいと思っている。最近の個人メドレーのレベルで言ったら、今の僕の状況ではまだメダルは結構厳しい戦いになると思う。なので、まずは世界選手権と同じように、決勝に残るというところを意識したい。パリ五輪で感じた雰囲気、その場でしか感じられないことを、今後に生かしていきたい。まずはパリ五輪の代表に入って、決勝に残ることが重要になると思うので、頑張っていきたいです。
21年東京五輪は選考会で敗れ、夢切符を逃した。あの日から約3年。パリ五輪では心技体で成長した姿を披露する。
おがた・そう 2003年4月28日生まれ。神奈川県出身。5歳から水泳を始め、17年にはジュニアオリンピックの400メートル個人メドレーで初の全国優勝。全国高校総体(インターハイ)では19、21年に個人メドレーで2冠に輝いた。初出場となった23年世界選手権は200メートル個人メドレーで8位入賞。準決勝では自己ベストの1分57秒06をマークした。現在は日大に在学しながら、イトマン港北を拠点としている。173センチ、76キロ。












