ドジャースが誇るMVPトリオの一人、ムーキー・ベッツ内野手(32)の開幕シリーズ(18、19日=東京ドーム)出場が危ぶまれている。

 体調不良に見舞われているベッツは巨人、阪神とのプレシーズンゲームを2試合とも欠場。試合前の練習には姿を見せているが、ロバーツ監督によると体重の減少がみられ、本来のパフォーマンスを発揮できるまでには至っていない。カブスとの開幕戦への出場も慎重な判断が求められ、予断を許さない状況となっている。

 チームには大谷翔平投手(30)やフレディ・フリーマン内野手(35)のMVP受賞者のほかにも、T・ヘルナンデスら強打者がそろうが、ベッツは攻守の要。選手層は厚いもののベッツ不在となれば、打順などチームのバランスにも影響を与えるとあって、さまざまなバリエーションを用意する必要がある。

 そうした中、米老舗誌「スポーツイラストレイテッド」は「確かに開幕戦は1年で最も重要な公式戦の1つであり、日本での試合はこのチームが世界に与える影響力を証明するものにほかならないが、ファンがベッツの出場を望むのであれば、もっと健康状態の改善を示す必要がある」と慎重論を唱えた。

 日本のファンにとってはスーパースターのプレーを目の前で見られる千載一遇のチャンス。その半面、シーズンは162試合の長丁場だ。加えて、ドジャースの最終目標は「2年連続のワールドシリーズ優勝」に設定されている。

 それだけに同誌は「ドジャースのチームは10月以降に向けてつくられている。3月の試合のためにチームの柱の一人を危険にさらすのは、リターンが少なすぎる大きな賭けかもしれない」と欠場やむなしのスタンスだ。

 シーズンの幕開けを占う開幕戦に重きを置くのか、それとも長期的な視点で断を下すのか。いずれにせよ、ベッツの回復を祈るしかない。